過去、今、未来、100年前の西洋アンティークでつなぎます。
by croa-antique
<実店舗> 
東京都中央区銀座5-1 
銀座ファイブ2F
クロア
tel : 03-5568-0023
メールでのお問い合わせはネットショップの「お問い合わせ」よりどうぞお願いいたします。

定休日: 年数回を除いて基本的に無休ですが不定休を取らせていただくことがありますのでご遠方からお越しの際は事前にご連絡をくださいませ。
営業時間: 12時から18時半までの間は通常開いております。
ネットショップはこちらからどうぞご来店くださいませ。

http://croa.ocnk.net/


画像をたくさん載せています。どんどん更新中~
インスタグラムはこちらです。

https://instagram.com/antiquecroa32/

にほんブログ村 雑貨ブログ アンティーク雑貨へ
にほんブログ村

ランキングに参加しています。


外部リンク
カテゴリ
子供文化
音楽
アールデコ
ラッキーアイテム
植物文様
キャラクターもの
紙もの
民族文化
動物文様
ヴィクトリアン
店情報
骨董全般
布製品
アールヌーボー
プライベート
日本製のカワイモノ
2019年ドールフェア
最新の記事
2018年秋 前期の買い付け..
at 2018-09-18 12:28
ちょっと箸休めに小さい子も。..
at 2018-09-08 11:50
2019年4月 アンティーク..
at 2018-09-04 12:13
2019年4月 アンティーク..
at 2018-08-30 13:15
6月パリ買い付けのお知らせ
at 2018-06-07 18:56
今度はイギリスへ 春の買い付..
at 2018-03-25 00:34
2018年 春の買い付け 第一弾
at 2018-02-28 01:56
11月8日から15日まで渡仏..
at 2017-11-07 10:55
9月~10月の買い付けシーズ..
at 2017-09-12 15:30
9月1日に3980円をお振込..
at 2017-09-03 11:43
以前の記事
2018年 09月
2018年 08月
2018年 06月
2018年 03月
2018年 02月
2017年 11月
2017年 09月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 03月
2016年 11月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 03月
ブログパーツ


デコパージュ? コラージュ?

今回のパリの買い付けで一つとても衝撃的な出会いがありました。
見つけたのは11月8日のクリニャンクール。
その5日後にパリの同時多発テロが起こり週末の蚤の市は全て閉鎖されたことを考えると余計にその出会いが不思議なことに感じられます。

場所はクリニャンクールの中でも大きなアンティーク家具やナポレオン3世様式以前の豪華な調度品ばかりを扱う高級ショップが並ぶ一隅で、普段は行かない場所でしたが、その時はなんとなくふらふらと迷い込んでいったのでした。

d0253172_12532029.jpg
この奥にそれはバラバラの状態で放り出すように置いてありました。

見たときに、これを作ったのは前世の自分ではないかと思いました。^0^
そのくらい趣味がドンピシャだったのです。

d0253172_12464016.jpg
これです。
大きな4面のスクリーン。

1枚の絵に見えますが、これは19世紀に発明されたクロモリトグラフ(多色石版印刷)という、世界で初めて大量にカラー印刷を可能にした手法によって印刷されたイラストを集めて自分の好みの部分を切り抜いて組み合わせ貼って、最後に膠でコーティングをしたものです。

クロモリトグラフと現代のオフセット印刷の一番の大きな違いは、今の印刷は全ての色を赤、青、黄、黒の4つの色だけで印刷しますが、クロモリトグラフは目に見えている全ての色を何十種類も顔料を乗せていくことによって表現します。

クロモリトグラフ以前には、印刷物に色をつけるには手彩色と木版画以外にはありませんでした。手彩色は大変に手間のかかることですし、手間を考えると色数も限られてしまいます。
木版画もやはり色数は限られますし、鮮やかな色を出したり、細かい仕事は出来ませんでした。
しかし、クロモリトグラフによって細かい表現も鮮やかな色も可能になり、しかも大量に作ることが出来たので、その時代になって初めて多くの人は鮮やかなカラー印刷の世界を知ることになったのです。
たくさんの人がクロモスに魅了されたのもうなづけます。

このスクリーンには木版画も多く使われていますが、クロモスも混じっていて、1870年代、クロモスの出回り始めた時代のものであることがわかります。
d0253172_12525518.jpg
作ったのはとても動物の好きな人だったのでしょう。
犬のお手入れをしている少女は木版、回りの犬たちはクロモスです。発色の違いがよくわかります。

d0253172_12522366.jpg
手紙をあげようとしているのは鳥に?小さな人たちに?
d0253172_12515211.jpg
犬とともに囲む食卓。
両端の男女は同じ絵ではなく別々の絵から切り抜かれて組み合わされています。
d0253172_12511458.jpg
リアルな赤ずきんちゃんと巨大なアザミ
d0253172_12504091.jpg
永遠の子供時代
d0253172_12481070.jpg
冬の朝
d0253172_12471633.jpg
氷の世界

d0253172_12495604.jpg
裏面は水のイメージです。
巨大な白鳥のいる水辺の風景

d0253172_12491798.jpg
このように自分の思うがままの世界を簡単に表現できるのが素晴らしいです。
スクリーンだけでなくスクラップアルバムと呼ばれるアルバムにたくさんのカードやクロモスを貼って楽しむことも盛んでした。

どのアルバムも作った人の趣味や性格が反映されていて見ていて飽きることがありません。

d0253172_18280524.jpg
何が何でも空間を埋め尽くしたい人

d0253172_18294155.jpg
きっちり1ページに2枚ずつ、いつ誰からもらったかもちゃんと記録して。。。
きまじめ几帳面な人

d0253172_18283980.jpg
この人の中にはきっと1ページごとに物語があったのだろうなあと思わせる人

d0253172_18291323.jpg
モノクロの印刷物を混ぜるとシックなイメージになります。
1870年代以前や1880年代初期の古いアルバムに多いです。

d0253172_18301293.jpg
これを作ったのは特別な才能がある人です。手描きの線がとても美しく配置も趣向が凝らされています。真ん中の円は紙がくりぬかれていて、下に置く絵によって雰囲気が全く変わるようになっています。

d0253172_18304603.jpg
同じ人が作った別のページ
男性だったのかもしれませんね。。。

d0253172_18311383.jpg
美しい筆致の文章や手描きの絵とイラストとの組み合わせも1870年代以前の古いものに多いです。

昔の人の字は本当に美しいですね。。。。

さてさて、このように既存のイラストを切り抜いて好きなように配置して作る作品のことをコラージュと呼んだりデコパージュと呼んだりします。

コラージュとデコパージュの違いって何だろう。。。とちょっと調べてみたらとても面白かったです。

デコパージュとはフランス語の DECOUPER(切り抜く)という言葉が元になっていて、つまりは「紙を切り取る」ということ。

対してコラージュはやはりフランス語の COLLER(糊で貼る)という言葉が元になっていて、「何かを貼っていく」ということ。

d0253172_12535024.jpg
このネコちゃんたちのうち、男の子がやっているのがデコパージュで女の子がやっているのがコラージュです。

コラージュを作るには材料は紙とは限らず要はそこらへんにあるものなんでも貼っていけばコラージュですが、デコパージュの場合は紙(布も?)に制限されます。
「切る」という作業に重きが置かれるんですね。
そしてあくまでも平面で展開されるのがデコパージュで、コラージュは立体でもなんでもありという感じでしょうか。

今ではデコパージュは装飾の分野で主に使われ、コラージュというとちょっと高尚なゲージュツ^-^の分野というすみ分けもあるようです。

私はコラージュは全然持っていません。
なんでだろうと考えてみたら、19世紀にはコラージュと言うものは存在しないんですね。戦後でしょうか、比較的新しい手法のように思います。素材としてアンティークが使われていたとしても最近の人の趣味嗜好が入ってくると私には興味がなくなるようです^-^


唯一惹かれて買ったコラージュ

d0253172_18541768.jpg
アンティークのプリントに髪の毛やコード、リボンなどがあしらわれています。
この人の感覚は好きだな。♪

カラーであることが当たり前の今ですが、19世紀の色は特別です。
機会がありましたらぜひ小さなアンティークのカード一枚を手に取って、19世紀の色を実感していただけるととても嬉しいです。























by croa-antique | 2015-11-26 13:20 | 紙もの | Comments(0)
<< 黒猫の系譜 宿り木(ヤドリギ) vs  柊... >>