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過去、今、未来、100年前の西洋アンティークでつなぎます。
by croa-antique
<実店舗> 
東京都中央区銀座5-1 
銀座ファイブ2F
クロア
tel : 03-5568-0023
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定休日: 年数回を除いて基本的に無休ですが不定休を取らせていただくことがありますのでご遠方からお越しの際は事前にご連絡をくださいませ。
営業時間: 12時から18時半までの間は通常開いております。
ネットショップはこちらからどうぞご来店くださいませ。

http://croa.ocnk.net/


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煙突掃除人

イギリスのラッキーアイテムの一つに「煙突掃除人」があります。

これは、イギリスの古くからの言い伝えで、「煙突掃除人と握手をして、手を煤で汚してもらうと、その日一日縁起がいい。」といわれていることから来ています。

煙突掃除人_d0253172_0162692.jpg
サンゴの犬やうさぎなど、ラッキーアイテムがたくさんついているチャームブレスレット。煙突掃除人のチャームが3つもついています。(一つは梯子だけ)

拡大してみました。

煙突掃除人_d0253172_0204443.jpg
丸いエナメルは直径7ミリ。細かい仕事です! 1920年頃の金細工です。

煙突掃除人_d0253172_022164.jpg
これは、19世紀の人形です。「フローズンシャーロット」と呼ばれる白磁の人形に煙突掃除人の格好をさせている珍しいものです。



ところで、なぜ「煙突掃除人と握手すると縁起がいい。」といわれるようになったんでしょうか。

19世紀より以前のイギリスで、煙突掃除の仕事をしていたのは、主に小さな貧しい男の子たちでした。
有名なディケンズの「オリバーツイスト」に、その境遇の過酷さが書かれています。

危険と隣り合わせの命がけの仕事をして、わずかのお金をもらって、そのお金も親方にほとんど全部とられてしまい、貧しい食事しか与えられなくて幼くして死んでいったたくさんの子供たち。
ディケンズの小説では、そんな子供たちが、寒い冬、白い雪の中を真っ黒になって「チムチム」と小さなかん高い声で言いながらよろよろ歩く姿を冬の雀にたとえていました。


そんな子供たちと握手して、それで「はい、じゃあさようなら。」と当時のイギリス紳士が平気で立ち去っていったとは到底考えられません。

きっと、握手したその手にいくばくかの小銭を握らせてあげたのではないでしょうか。

煙突掃除人と握手してその手を煤で汚したというのは、その日に、ほんのわずかでも、小さな慈善をした証拠。
それを婉曲にたとえてできた言い伝えではないのかなと想像しています。

暖房といえば暖炉しかなく、照明といえばろうそくかガス灯、という時代では、煙突掃除人がいなかったら火事やガス中毒になって死んでしまっていた時代。

大変な作業を担ってくれる小さな人たちへの大きな感謝の気持ちもこもっていたと思います。

by croa-antique | 2013-03-28 00:33 | ラッキーアイテム
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