過去、今、未来、100年前の西洋アンティークでつなぎます。
by croa-antique
<実店舗> 
東京都中央区銀座5-1 
銀座ファイブ2F
クロア
tel : 03-5568-0023
メールでのお問い合わせはネットショップの「お問い合わせ」よりどうぞお願いいたします。

定休日: 年数回を除いて基本的に無休ですが不定休を取らせていただくことがありますのでご遠方からお越しの際は事前にご連絡をくださいませ。
営業時間: 12時から18時半までの間は通常開いております。
ネットショップはこちらからどうぞご来店くださいませ。

http://croa.ocnk.net/


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迎!新春 セールのお知らせ

クリスマス前にバタバタしていてセールができませんでしたので、2015年1月15日までネットショップ内でセールをいたします。

すでに価格を下げて表示しているものもありますが、すべてをできませんので何か気になっているものがございましたらこの機会にどうぞお問い合わせくださいませ。

皆様からのオファーをお待ちしています。

A HAPPY NEW YEAR !
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出番を待ちきれずに気の早いヒトが一人紛れ込んでいます^-^


by croa-antique | 2014-12-30 12:07 | 店情報 | Comments(0)

星降る夜の

初期の白黒写真が使われたアンティークポストカードの中には時々、黒い色が銀灰色に変化しているものがあります。

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こんな感じに美しく銀化して光ります。
この現象は、最も初期の写真のしかも初版の物にしか現れません。

目の影に銀化が現れる時もあります。
独特の雰囲気があります。
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そして、その中のごく一部、写真自体がビニールコーティングされているような質の時には銀灰色がラスター彩のような玉虫色の光沢を持つことがあってこの現象が大好きで集めています。

そしてまたその中のごくごく一部には星空、もしくは雪の夜空を表現するような白い点々が印刷されているものがあって、大げさなようですが背景に宇宙が見えるような気がします。
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これを私は一人勝手に「ポストカード界の曜変天目」と名付けています。^-^

曜変天目一例
曜変は窯変が転じたもので、意図して出来たものではなく、焼成時の偶然の産物です。

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曜変天目茶碗は「器の中に宇宙が見える」として大珍重され、とっても高い(なんてアバウトな表現。。)骨董ですが、小さなアンティークカードの中にも見つければ宇宙は見えます。

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青く赤くメタリックな光を放っているのがこの画像で伝わるでしょうか。。。

写真の技術のことは全くわかりませんが均質に焼き付けることができなかったからこそ生まれた偶然の産物なのでしょう。

技術が発達してきっちりときれいに印刷できるようになった数年後の物にはこういう美しさは消えてしまったのは皮肉なことです。



これで今年のブログの更新は最後になります。(ネットショップの方はなるべく頑張って出番を待っている商品たちをご紹介していきたいと思っています。)

この1年間もたくさんのお引き立てを誠にありがとうございました。
m(__)m

来たる2015年もまた今年以上のたくさんの美しいもの面白いものをご紹介してまいりたいと思っておりますので引き続きましてどうぞよろしくお願いを申し上げます。

来年最初のブログのテーマはもちろんこの方で再会したいと思っています。^-^

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今はもうちょっとお休み中 zzzz

みなさまどうぞ良い年末年始をお過ごしくださいませ!!
ありがとうございました。








by croa-antique | 2014-12-24 11:32 | 紙もの | Comments(0)

暗号に満ち満ちた世界

一つ飛ばした前の記事で革命広場の写真を載せましたが、この石柱を挟んで東にはルーブル美術館に突如建てられたピラミッドの三角形があり、西には凱旋門、新凱旋門の四角形が配置されています。

「そっち」方面に少しでも興味がある人にとっては、パリの街は各所に謎の隠された面白い都市に見えてきます。

「そっち」方面とは「こっち」方面
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「金閣寺は誰が造りましたか?」の問いに「大工さんです。」と答える笑い話がありますが、ヨーロッパの都市においてはそれはジョークではありません。

イギリスもフランスもイタリアもドイツもヨーロッパのすべての町は隅々に至るまで「石工」が造ったのです。

フリーメイソンものの数は膨大ですので今回は1850年頃までの古い上手に限って少しだけご紹介いたします。
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第一のシンボルはもちろんコンパスです。
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裏面も立体的に作られています。
こちらの本にあるのとほぼ意匠が一緒です。(変な語呂合わせみたいになってしまいました^-^)

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ギロッシェされた赤ガラスと金。コンパスと一緒に配置されたポージーのようなものはあまり見かけません。意味はもちろん不明です。

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コンパスと五芒星のあしらわれた金のコンパス。
あらら、今気づきましたが円を書くコンパスも方位磁石もどちらも「コンパス」なんですね。

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もう何がなんだか。。。

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青のミルクガラスと金のメダル
裏にはロッジの名前などが刻まれています。1846年~1851年の年号が読めます。
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最後にとっておきを♪
背景に使ったのは18世紀のフランスのカードです。
「力」と「知恵」を2本の柱に、階段を上がると神のすぐ下に「美」が祭られているのがフランスチック♪
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メダルの内部。
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白のミルクガラスの上に、あれやこれやと様々なものがおもちゃ箱のように楽しく配置されて、モーツァルトの「魔笛」のザラストロの理想郷を視覚化したようです。

プロビデンスの目の上の三人の童子がそれぞれ持っているのは「ハートと十字架と碇」
これはそのまま、ヴィクトリア女王の御しるしに使われています。

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ご紹介した物の中のガラスの色が「赤、白、青」の革命の色なのはもちろん偶然のことではありません。









by croa-antique | 2014-12-21 12:20 | 骨董全般 | Comments(1)

アンティークコンディションのビスクドールに命を賭けるとはこういうことか。。

少し前にちょっとご紹介しましたが毎回目を見張るような素晴らしいドールが出てくるアメリカのtheriault オークションですが、ここまでまとまって最高級の質のものが大量に一挙に出てくるのは見たことがありません。

美術館からの放出作品などもはるかにはるかに凌駕している個人コレクションです。

こちらでカタログを見ることができます。

人形の数、質もですが、何よりも素晴らしいのはその衣装や付属物です。
一見の価値ありです!!

https://issuu.com/theriaults/docs/1132-issuu/1?e=0


来年1月に開催されますが、お呼びでない値段で落ちていくことでしょう。
私はカタログだけ注文して満足です♪





by croa-antique | 2014-12-18 11:08 | 子供文化 | Comments(0)

その間 3500年

コンコルド広場からシャンゼリゼ通りのクリスマス市を臨む。

流れた時間、生きて死んだ人々の集積がこの巨大な円と線につながっている気がします。


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by croa-antique | 2014-12-17 00:38 | 骨董全般 | Comments(0)

傲岸なる眼差し

身長30センチの小さな小さなブロックレター ゴーチェの少女です。
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上から下まで完全オールオリジナル。
しかも現代もの???と見誤りそうな状態の良さです。

(余談になりますが、骨董を扱う者にとって、リプロをアンティークと見誤るよりも、本物のアンティークをリプロと見誤る方が数倍罪が深いです。
しかし、あまりにも状態が良すぎると時折こういうことに陥りそうになります。)

こういうモノをこっそりとその懐に隠し持っていて、時々「どうぞ。」と手渡してくれるパリの懐の大きさを感じずにはいられません。

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ドレスの色に合わせた靴下。

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ピアスもまた。

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毛切れのないモヘアのウィッグに、気持ち良いほどに潔くもレースや異素材の助けを一切借りることなくタックのみでデザインされたドレス。
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不敵な笑みと恐ろしく肝の据わった眼差しは、一歩間違うと驕慢、高慢に陥るところを余裕で踏みとどまって貴族の矜持を保っています。
ファッションドールの面影が色濃く見えますが、このポチャッとした真っ赤な頬で幼児の面立ちを表現することに成功しています。
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不思議な目。

あなたに私の秘密が解けますか?と挑まれているような気持ちになります。

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by croa-antique | 2014-12-15 13:37 | 子供文化 | Comments(0)

覗く愉しみ

いえいえ、断じて怪しい趣味ではなく・・・・

箱というものはとても素晴らしいものです。
上は乾隆帝の多宝塔から下はお弁当箱まで、なんでもむき出しの時よりも箱に収まるとより素敵に見えます。
そして何より閉まっている蓋を開ける時の一体何が入っているんだろうというドキドキ感!

テレビなどの通販にはまる人は、商品の魅力もさることながら、箱が届いてそれを開ける時のワクワクにはまってしまう人も多いようです。(気持ちすごくわかる!!)
どんなに素敵なプレゼントでも、「ほいっ!」と手渡しされるよりも箱に入れてリボンがかかっている方がきっと嬉しい。

ナルニア国への入り口は確か洋服ダンスの扉でした。洋服ダンスもいうならば大きな箱です。そしてパンドラの箱もまた。
中に入っているものを覆い隠し守ってくれる箱の魅力は尽きません。

アンティークのフランス製の紙箱は色がとても美しいです。

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大きい方は「山猫印の櫛」の箱。精悍な山猫と優雅な櫛の対比。
このブランド名を付けた人はすごくいいセンスをしていたと思います。
小さい方は待ち針型のピンブローチが入っていたと思います。

山猫印の箱にはあせた造花とシルクの繊細な織のリボン、そしてスミレのペーパーナイフを入れてみました。
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小さい方には、昔々のウェディングケーキのデコレーションと、身に着けると幸せになるというブルーの靴のチャームを一緒に。
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小さな小さなボンボン入れと、さらに小さな極小のボンボン入れ。
極小のほうはよく見つかります。人形のプレゼンテーションボックス用だったと思います。
手のひらサイズの方にはドルトンのウサギが入っていました。

って、自分が入れたんですが、何を入れたのか忘れていました。
久しぶりに開けてみると新鮮な驚きがあって二度嬉しい。^-^

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プラスターの飾りのついた朴訥な作りの木箱です。
裏を見るとハプスブルクの紋章が付いています。
1900年頃のもので、宮殿を訪れた人用のお土産だったのでしょうか。
中には何か入っていたのか?箱だけで売っていたのか?とても知りたい。

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こちらの箱は漆に似せたラッカー仕上げのペーパーマッシェです。
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この表のデザインにふさわしい中身をまだ思いつきません。
からのままです。
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中にモノの詰まった箱は中身が素敵に見えますが、空箱は箱自体の魅力が光ります。

そして最後におもちゃの世界の究極の箱といえば、なんといってもこれでしょう。


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窓からそっと中を覗くと。。。
ベッドで誰か寝ています。

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小さな双子ちゃんたちでした。
階下では子供たちをやっと寝かしつけたお母さんが暖炉の前に座ってほっと一人の時間を楽しんでいます。

このドールハウスは壁にもかけられるようになっています。
試しに目線の高さに置いてみたら、あれ?なんだかちょっとつまらない。
ドールハウスはなぜか、床や低いところに置いて上からそっと覗き込むようにして見るのが一番魅力的なように思えます。

椅子文化の欧米の子供たちもドールハウスは低い台や床に直接置いて楽しんだようで、そういうイラストがたくさん残っています。




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家の内装。

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あ、家の窓拭きしなくちゃ。
(ああ、現実に戻ってしまった・・)














by croa-antique | 2014-12-14 12:49 | 骨董全般 | Comments(0)

手仕事

「ミシンは人間が作ったもの。手は神様が作られたもの。」

これはイギリス人のダーラムキルトの研究家の言葉です。

ダーラムキルトとは、一枚の布をいろいろなパターンでキルティングする手法です。

アンティークダーラムキルト一例
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パッチワークしない一枚の布なのでキルティングによる陰影がとても美しく印象深いものになります。
後期になると手縫いではなくミシンによるキルティングのものがたくさん出回るようになりました。
針目は当然ですが均質に整ってきれいですが、手縫いのような深い陰影は生まれません。
今、どこにでもあるキルティングの布を思い浮かべていただくとその差がよくわかると思います。

前回ボネの記事で素晴らしいホワイトワークをご紹介しましたので、今回も手間と時間と技術と愛情だけで仕上げた素晴らしい手仕事の数々をご紹介したいと思います。
しつこいですが、ミシンは一切使われていません。一針一針全部手によるものです。

まずはフリル仕立て
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薄い薄い一枚のティッシュよりも薄いコットンです。フリルの縁にもご注目ください。

続いてタックです。
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タックがなければ何の変哲もないブラウスですが。それを全くお金をかけないで特別なものに変えてしまいました。
技術は何もいらない。
ひたすら丁寧に縫うだけですがそれにしても!!

レース使い
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アンティークのレースはとても丈夫で今でもたくさん入手できます。
スカラップのついたタイプはドレスの縁取りに便利なのですが、スカラップのない棒状のものがたくさんあって、案外使いにくいのです。
しかし、これを見たとき、本当に目からうろこでした!
なるほど、こうやって何本もつなげて使っていたんだと。
そして微妙にグラデーションをつけることできれいなフリルのようにできます。
なるほど! ですが、さあ自分でできるかというと、、、
できません・・・・

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天使のデザインが珍しいカットワークのよだれかけ。
一度も洗濯されていない状態です。
きっと赤ちゃんの誕生を楽しみに作ったんでしょうが、いざ生まれて使うときにはもったいなくて使えなかったのかもしれません。^-^

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アイリッシュクロシェ。
ベビードレスの裾です。

驚嘆すべき糸の細さです!!!

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比較のために、私が昔作ったなんちゃってアイリッシュクロシェと並べてみました。(すみません!)
本当のアイリッシュクロシェは、たくさんモチーフを作って、それを後からつないでいきます。でも、そんな技術はないので、ネットレースを最初に編んで、そこにモチーフをつないで作りました。
こんなものでもとても大変で3か月以上かかり、完成したときには「もう二度と作らないぞ!!」と誓いました^-^

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同じ大きさのぐるぐる巻きを私は20目ほどで作りましたが、これは一体・・・

少し前に「小人の靴屋さん」ですさまじいレース編みの靴をご紹介しましたが、これは大きさがあるためにそれをはるかに凌駕します。
寒く長いアイルランドの夜長にこつこつと楽しみながらやったのでしょうか。
今、これをやれ!といわれたら気が狂ってしまいそうです。

最後に白のいろいろな表情の楽しめるブラウスを。
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20世紀に近い19世紀末のものです。
この頃になると少し前の時代のような恐ろしいような感動を覚える手仕事はほとんどなくなります。
ミシンが広まったこと、会社組織が大きくなって市販品がそれまでより安く入手できるようになったことが原因と思います。

「大草原の小さな家」でローラのお母さんがミシンを手に入れて、みんな大喜びした。という場面がありました。
それまではこつこつ何時間も時間がかかったものが1分ほどでできるのですから、それはもう革命的なことでした。
そんな楽を知ってしまったらもう手縫いなんてやらなくなるのは当然の成り行きです。


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サッカー生地、レース、まくらめ、コード刺繍、袖のギャザーなど見ていて楽しくなるようなブラウスです。

ですが、そこにこめられた膨大な時間や、人間の持つ計り知れない能力を想っての感動はもうありません。




by croa-antique | 2014-12-10 13:02 | 布製品 | Comments(0)

アンティークベビーボネ 大量収穫

今回はなぜかアンティークの良い細工のベビーボンネットにたくさん出会いました。
これは買い付けの七不思議で、一回の買い付けの中で一つのジャンルのものが
たくさん見つかることがあります。
それで、あれ~?あんまり珍しくもないのかな?と思っていたら、その後はさっぱり出会わなくなったりします。

一人のコレクターさんのところから大量に出てきたり、デッドストックが大量に出たり、ということもありますし、これは洒落になりませんが、実はリプロだった!ということも多いです。リプロの出始めの頃はちょいと騙されますがのちにわらわらと同じものが出てきてぎゃっ!!となります。

ついでに店の七不思議というのもあって、たいていは死ぬほど暇なのにたまにお客様がいらっしゃると同時に別のお客様もいらっしゃって対応にあたふた、、とか、たいていは死ぬほど暇なのに(しつこい)たまたまトイレに立つと電話が鳴ったり、、とか。
これは余談でした。^0^


ボネでした。
出会った数13点。
そこで、プチプチ ベビーボネ美術館をここで。。。

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顔回りの柔らかなコットンレースが優しい。
本体は一枚の無地のコットンにホワイトワークを施しています。
たった一枚の布きれを、手間と時間と技術と愛情によって見事な芸術に変えてしまう昔の女性の針仕事の魔法にはいつも本当に感動します!!

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チュールにシルクのコード刺繍
コード刺繍は個人的に大好きな手法です。とてもリッチな感じがします。
花の刺繍は木苺のように見えます。薄いピンク色のシルクリボンには小さな小さなリボンワークの薔薇の花が付いています。

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寒い季節用に真綿の入った厚みのあるボネです。シルクのリボンワークが豪華です。
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顔回りのシルクのギャザーもたっぷりで、寒さから顔を守ってくれます。

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サーモンピンクのシルクのボネは顔回りの繊細なプリーツがとても素敵です。
1895年~1900年頃の物と思います。
この時期、シルクサテンの織り方に何らかの大きな変化があったようで、それまでのシルクはとてももろくてすだれのようになってしまいますが、この時期からのシルクサテンは今でもほとんどびくともしません。
質感を見ると、縦糸が太くなったことも一因のように思います。
それまでは縦糸が非常に細くて、その方がもちろん美しい光沢なのですが、弱さの原因でもありました。

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ワイヤー入りでおしゃれな形です。
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ギュピールレースとカットワーク刺繍。ベビーブルーのシルクリボンと造花が繊細かつ豪華です。
なかなか出会わないタイプです。

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全体に寄せられたギャザーと顔回りのふっくらしたプリーツ。
地味ですがとても手が込んでいます。
丸みを帯びたプリーツはジュモーの小花模様の胸のプリーツをほうふつとさせます。
とても小さなボネで生まれたばかりの赤ちゃん用でしょう。

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上部のレース使いとリボンワークがわりとよくあるタイプですがその奥についているティアラのような張りのあるレースが特徴です。透け感がきれいです。

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全体にリボンを通しているのも当時の流行の一つです。

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シルクのリボンワークの花はよく見かけますが、その上のポチポチが可愛い


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とても薄く夏用でしょうか。
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全体に寄せられたタックが薄い生地に立体感をもたらしています。

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縦方向、横方向に使われたタック、顔回りのチュール、リボンワーク、クロシェ、、、いろんな手法が使われています。

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クロシェで編まれたプラタナスの実。ちょうど今頃、街路樹に見られます。

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最後にとても珍しいデュシェスレースのタイプ。
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裏打ちに使われているベビーブルーと、リボンワークのペパーミントグリーンの色の対比も素晴らしいものです。残念ながらリボンはかなり劣化しています。
作られた当時はもっとふっくらとしてさぞ可愛らしかったでしょう。
古いシルクサテンほど繊細で劣化も激しいのは残念な限りです。
美人薄命はシルクサテンの世界も同様のようです。

















by croa-antique | 2014-12-08 13:24 | 布製品 | Comments(0)

ポートレートの面影

下の記事の最後にご紹介した人形は、
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フレンチドールが最も高品質だった時代の上質な絵付けと、藍色の美しい目と、

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後期ポートレート時代のような深く刻まれた薄い色の唇を持っています。

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私がパリで最も信頼している同業者さんのところに行って(実は別なドールが目的でした)
「少し前に買ったばかり。アティック・コンディションだよ。」と見せられたのがこれでした。

アテッィク・コンディションとは直訳すると「屋根裏から出てきたままの状態」で。日本の骨董用語で言うと「蔵出し、うぶ荷」に当たります。
ずっと長い間ひとところに保管されていて陽の目に当たらなかったものをこう呼んで、骨董屋では最も尊重されることです。
なぜなら、たくさんの人手に渡ってしまうと、どうしてもいろいろときれいにされたりしてしまって、元の空気感がなくなってしまうからです。

この人形は、おそらく最初の持ち主に支度を整えてもらって以来、130年間、どこも一度も変えられることなく残ってきたものと思います。

それにしてもどうしてこんなにも地味な格好なんだろうと、本当に不思議です。

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一つ一つの細部はどれも手間を最大限にかけた丁寧な作りなのですが、赤と青の織で暗めの紫に見えるワンピースにベージュというよりも薄い土色のシンプルなスモックとは。

子供のセンスとは思えませんから、きっと大人の女性が着せたのだと思いますが、一体何を思っての選択なのか、できることなら会って聞いてみたかったです。^-^

一目見てジュモーだということはすぐにわかりましたが、はてさて一体何ジュモー?とちょっと疑問に思いました。デポゼかな??

ここでちょっと脱線しますが、私が長い間探している人形があります。出会っても高くて買えないかもしれないけれど、せめて見るだけでも!と。

それは「ポートレートジュモー」です。

今は、初期のプルミエや時にはオーバーEJを「EJポートレート」と呼んでいますが、昔は「ポートレートジュモー」と呼ばれるのはEJAの中でもごくごく一部、幼い顔の子供の表情を持った限られたジュモーだけでした。

こんな感じとか。。。
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こんな感じとか。。。。

EJAはとても特異なモールドで「菩薩顔」とか言われますが、どちらかというと大人っぽい表情をしています。
でも、ごくごく稀に子供のポートレートとして成功しているものがあって、昔は時折見かけたのですが、もうここ数年は写真ですら見たことがありません。
しもぶくれのひょうたん型の縦長な顔の輪郭に、深い深い憂いを帯びた目、そしてやはり深く切り込まれたごく薄く笑みを浮かべた口元が特徴です。
上手く言えませんが、人形というよりも、本当に生きている子の様々な表情を写し取ったような。。。まさにポートレートなのです。

そのポートレートにこの子はなんだか似ている。。
そう感じました。
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ちょっとした角度で表情がころころ変わるのでいくら写真を撮っても面影を追いきれません。
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この子の正体は、なんとテートジュモーでした。
テートジュモーの中でも出来の良い子が人形として一番好き!と思っている私でも、まさかこんなテートジュモーが存在するとは夢にも思いませんでした。

ジュモーの世界の奥深さを見せつけられた感じがしています。







by croa-antique | 2014-12-06 13:51 | 子供文化 | Comments(1)