過去、今、未来、100年前の西洋アンティークでつなぎます。
by croa-antique
<実店舗> 
東京都中央区銀座5-1 
銀座ファイブ2F
クロア
tel : 03-5568-0023
メールでのお問い合わせはネットショップの「お問い合わせ」よりどうぞお願いいたします。

定休日: 年数回を除いて基本的に無休ですが不定休を取らせていただくことがありますのでご遠方からお越しの際は事前にご連絡をくださいませ。
営業時間: 12時から18時半までの間は通常開いております。
ネットショップはこちらからどうぞご来店くださいませ。

http://croa.ocnk.net/


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スポーツの秋

最近は春に運動会をする学校も多いようですが、今日は秋晴れの運動会日和です。

ということで、19世紀のイギリスのクロモリトグラフから、スポーツに興じる動物の絵を集めてみました。

まずは可愛く縄跳び

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ネコは普通こんなことはしませんが(当たり前)いかにも自然に描かれています。
作者は Helena Maguire という女性です。
可愛い猫のカードだ!と思って手に取ると、そのほとんどが彼女の作品といってもいいくらいです。
彼女がいなかったら、ビクトリアン後期のカード文化はずいぶん寂しいものになっていたと思います。

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ラグビーをするブタたち。
この時代はまだボールは丸かったようです。
でも、ユニフォームはちゃんと横縞なのが面白い。
ラグビーというとなぜか横じまのユニフォームのイメージがありますが、この時代からすでにそうなんですね。

たわいもない一枚のカードでも当時の文化をちょこちょこと覗かせてくれて、しかも嘘がない。
そういうところも興味は尽きません。


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これは20世紀に入ってからのポストカードです。
王貞治さんの一本足打法みたいにうさぎさん、片足上がっちゃってますがフォームはこれで良いのか?


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再び19世紀に戻って、クリケットをするウサギのイラストのイースターエッグです。これもヘレナ・マグワイアさんのイラストです。
イースターの季節にはこれにお菓子を詰めて家や庭に隠して子供たちに探させました。

裏面はサッカー

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障害馬術

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自転車競走

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これは少し前のキャドバリーのおまけでもご紹介したティン缶のイラストです。
猫対犬の綱引き。
20世紀の初めの頃のオリンピックには綱引きが正式競技としてあったそうですが、綱一本あれば出来るので
いい競技ですよね。
今国対抗でオリンピックでやったら相当盛り上がる気がするんですが、また正式競技に復活しないかな?

ちなみに娘の小学校の運動会は毎年綱引きに異常なまでの盛り上がりを見せました。
5年生の時には、綱の真ん中を足で踏んでおさえていた先生がスタートとともに吹っ飛ばされて腕を骨折。
父兄対抗戦でもお父さんが一人骨折しました。
お父さんたち、終った時にはみんなシャツの肩のところが破れてビリビリに。^^

この絵では必死な犬に対してどこか小バカにしたような猫の様子がいかにもありがちな感じで笑えます。
一匹の猫なんか、完全に綱にぶら下がっちゃってます。


最後もヘレナさんのイラストで、
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綱渡り。

あ、これはスポーツではなくて曲芸か。
でも猫ならなんなく出来そうです。

by croa-antique | 2013-09-28 10:10 | ヴィクトリアン | Comments(0)

買い付けに行きます。

9月23日より10月11日まで黒崎♂はイギリスに買い付けにまいります。
そのため、店の開店時間、閉店時間が不定になることがございます。
またその間ブログ、ホームページなどの管理が手薄になると思いますのでどうぞご容赦くださいませ。

ご来店を予定されている方がいらっしゃいましたら大変お手数ですが、事前にご連絡いただけましたらご予定に合わせますのでどうぞよろしくお願いいたします。


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これはロンドン郊外のごく普通の住宅地のおうちの庭木。

なんとも不可思議な形に刈り込まれていますが、トピアリーという名前です。
こんなのは序の口で、鳥の形やリスの形なんかに不自然に刈り込まれている木もあります。

イギリスでは鳥もリスも本物がその辺にいくらでもうろうろしているのになぜまた木でも形を再現したがるのか。
人間の発想って面白いものです。

こういう発想は徹底的に「目」を楽しませるためにされたことだと思います。

骨董品なんかも眼福という言葉がありますが、「目」の喜びです。私の場合はそれプラス「手」の喜びというのが大きくてさわって感触を楽しむのも好きです。
だから触るのも恐れ多いという感じのあまり高額なものには実は愛着がわきにくい。(安上がり体質^^)

もちろん黒崎♂も「目」の人ですが、なぜか生まれた娘は「耳」の人。
目に見えるものには全く興味がありません。

しかし、「耳」を喜ばせるものって実体がない。
その瞬間は至福でもその時間が過ぎてしまえばあとかたもなく消え失せてしまう。

そんなのなんか損した気分じゃん!と「目」の人はすこぶる現実的にそろばんをはじくのですが・・・・


大きな木に風が吹いて葉っぱが揺れてざわざわと音を出すのを聞いて

「葉っぱの音だ」と思った人は「目」の人。
「風の音だ」と思った人は「耳」の人。

・・・かもしれません^-^

by croa-antique | 2013-09-20 11:23 | 店情報 | Comments(0)

おまけは世につれ

少し前にチョコエッグというのが流行りました。
チョコレートで出来た薄い卵の殻の中にいろんな種類のフィギュアが入っているものでしたが、これなんかチョコよりもおまけが主役みたいなお菓子でした。

チョコレート菓子ってなんとなくおまけと仲良し、という感じがします。

イギリスで一番有名なチョコレートの会社といえばキャドバリーです。創業1823年ということですからもうすぐ200年になろうという老舗の会社です。

このキャドバリーも様々なおまけを利用してチョコレートを売ってきました。


まずは19世紀半ばの素晴らしいチョコレートボックスをご紹介します。

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どこから見ても木製の本棚のミニチュアです。
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真鍮の部品もとても繊細かつしっかりと出来ています。
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本は箱になっていて、チョコレートが入っていたようです。こんな素敵なボックス入りのチョコレートををもらった人はすごく嬉しかったことでしょう。
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箱の底にはキャドバリーのマークが貼ってあります。

その後19世紀の後半にはティン(ブリキ)で出来た様々なチョコレートボックスが売りに出されました。

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次に20世紀当初のおまけはこちらです。

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鉛で出来た擬人化された動物たち。
ちょうどビアトリクス・ポターが「ピーターラビット」シリーズを発表して大評判になっていた時代です。
この動物たちもピーターラビットの登場人物たちととても似通った雰囲気があります。
一箱のチョコに一個入っていたのでしょうか?
きっと夢中になって集めた人(大人も子供も)がたくさんいたことでしょう。

そして2度の戦争を経て1950年代のおまけはこちらです。

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メラミン樹脂でできたホットチョコレート用のカップです。冷めないようにかぶせられたナイトキャップが可愛いです。
フィフティーズと言われるすっきりした機械的な線で出来ているデザインが時代を反映しています。

最近はスーパーで見かけるイギリスのチョコレート菓子にはおまけが入っているのは見かけません。
食べるだけ食べたら後は紙くずしか残らない、というのはちょっと残念な気がしてしまいます。

by croa-antique | 2013-09-19 00:48 | 骨董全般 | Comments(0)

グレーの毛並みの EINCO FIFI ちゃん

とても珍しいグレーの毛並みの EINCO FIFI ちゃんがやってきました。

お尻のあたりがすり減っていますが、とてもきれいな状態です。毛の色はまるでロシアンブルーのような青みがかって光るブルーグレーです。
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耳の先からしっぽの先までは40センチ。お座りした高さは約20センチです。
背中にはスクイーカーがついていますが、機能しません。
後ろ足のないだるまさんタイプです。

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こんにちは♪

ひげは切れてしまって痕跡のみですが、口や鼻、そして手のステッチはとてもきれいに残っています。


実はこのFIFIちゃん、うちに来た時にはオリジナルではない茶色い目がついていました。

EINCOのFIFI やTUBBYは、目が簡単に糸で付けられていて、くるくる回して遊ぶように出来ているため、糸が切れて目が落ちてしまって破損したり、紛失したりすることが多かったようです。

運の悪い子はそこで捨てられてしまったりして、それが今現存する個体数が非常に少ない一因のようにも思いますが、この子は違う目を付けてもらって命拾いしました。

しかし、やはりFIFIの良さはこの目の素晴らしさも大きいのです。

そこで、目だけ単独で売られていないか、あるいは目の状態はいいけれど、胴体の破損した物がないか、いろいろ探しましたが、まあこれは宝くじに高額当選するのと同じくらいの確率だろうとあきらめて、次の方法として、ガラス作家さんで、オリジナルの目を再現してもらえる方はいないだろうかと、いろいろな方の作品をネットで見ていたところ、ガラスに閉じ込められたお姫様に出会いました。


これです。
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これを作る方ならきっとこちらの気持ちを汲み取って、素晴らしい目を作ってくださるのではないかと直感し、依頼して作って頂きました。

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素敵でしょ?
色、形、大きさ、バランス、緑の目の配置、虹彩の模様、瞳の大きさ、、、何度も何度もたくさん作ってくださいました。
そして、いくつかの候補の中で、この2個の目を入れた時、実は、他の目ではダメだったのですが、この目の組み合わせの時に初めてFIFIに命が吹き込まれ、生き生きと語るようになりました。

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今回、とても勉強になったのが白目の色です。

最初に作って頂いた白目はミルキーのようなほんの少しだけクリームがかったような色でした。単独ではきれいなのですが、ぬいぐるみに入れた時にはなんだか黄ばんで見えるのです。

それで家じゅうにある白い色の物を比べてみたらなんと白の色の多彩なこと!!
100個白い物があったら100個とも全部色が違います。

白ってこんなに多彩だったのかと初めて思い知りました。

それでわかりました。
ぬいぐるみの白目に欲しいのは、赤ちゃんや小さな子供の白目の色。あの青いような白。
黄色の全くない白なんだと。

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FIFIちゃんは白目の面積が大きいからなおさらです。

おかげさまで、100年前に生まれたFIFIちゃんの姿をこれから100年後もしっかりと伝えていくにふさわしいオリジナルに大変近いものを作っていただけたと思います。

作ってくださった作家さんのホームページはこちらです。→ カクタスさん

よみがえった EINCO FIFI は、ネットショップの方に9月18日の夜、10時から12時までの間にアップいたします。
ご縁を感じてくださった方がいらっしゃいましたらどうぞよろしくお願いいたします。


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「よろしくお願いします♪」

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by croa-antique | 2013-09-15 19:12 | キャラクターもの | Comments(1)

シフォンの誘惑

大好きを超えて、これを見てしまうとたまらない、欲しくて仕方がなくなる、というモノがある方もたくさんいらっしゃると思います。

今風の言葉で言うと、フェチとか萌え~~とか(すでに死語?)言うんでしょうか。

私の場合、アンティークの光沢があってうす~~~い透き通るようなシルクに丁寧にプリーツ加工やシャーリングが施されてるものがそれに当たります。

こんなのとか
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こんなのとか
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こんなのとか
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これは19世紀の貴族の少女服のカラーですが
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内側に隠れたプリーツ加工が素晴らしいのです。
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こういうのを見るとついふらふら~~と少し高いなと思っても、みさかいなく買ってしまいたくなります。
柔らかな感触もさることながら、布を惜しみなくたくさん使っている、その贅沢感に魅せられます。

そんな私がものすごく共感できる本があります。
ガリコの「ハリスおばさんパリへ行く」という本です。

60才過ぎた冴えない風貌の貧乏なハリスおばさんは掃除婦をして暮らしていますが、ある時ディオールのオートクチュールのドレスにどうしようもなく魅せられてしまって、自分も一着所有したくてたまらなくなりました。

もちろん自分で着て歩こうなんて思いません。

ただただ自分の部屋の戸棚にしまっておいて時々眺めたりさわってみたり、仕事中も、家にそれがあることを思って幸せな気分になったり、そんなふうにしたかったのです。


それで2年間必死でお金を貯めて、さてその大金を持ってパリに乗り込みます。。。。。。

というお話です。

ただただ美しい贅沢なものを所有したい、というハリスおばさんの気持ちは本当によくわかって、この本を何十年にも渡って何度も何度も読み返しています。

そのハリスおばさんが、魅せられたディオールのドレスがまさに柔らかなシルクシフォン、「淡いピンクと白のシフォンやチュールやレースが泡だてたクリームのような」ドレスでした。

美しい物を手に入れるってどういうことなんだろう、ということをすごく考えさせられます。

この本はたぶん児童書として書かれた本ですが、お子様にはもったいない。
いささか人生や生活にくたびれてきた30代、40代、50代、60代、、、そんな世代の方にぜひ読んでほしい本です。

by croa-antique | 2013-09-12 23:23 | 布製品 | Comments(2)

リクレイムの皮肉

次々と質の高い美しい人形を生み出していったジュモー社も19世紀末になると、安価なドイツ人形の出現や社会情勢の変化から、販売店より値下げを要求されるようになりました。

さしものジュモーも、もうすでに5年前、10年前に比べたら比較にならないほど質の落ちていた時代です。

これ以上人形の質を落としたくない、でも値下げしないと人形を店に置いてもらえない、という状況でジュモーはすでに作ってあった在庫のヘッドから「ジュモー」の名を消して売りに出す、という苦肉の策に出ました。
(出典は THE JUMEAU BOOK です。)

「ジュモー」の名を安物の人形を売る会社という風評から防ごうとしたのでしょう。

ところがそれによってとても皮肉なことが起こります。

リクレイムに使われたヘッドは少し前に作られた初期のテートジュモーのヘッドを利用したために、同じ時期に「ジュモー」の名前を付けて売られた後期のテートジュモーとは比較にならない美しい子が多くなってしまいました。


このブログでも今まで2体そんなリクレイムジュモーご紹介しましたが、今日の子もその仲間です。

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リクレイムジュモー3号

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薄い眉や口の色は初期のテートジュモーの特徴です。

美しいのはお顔だけではありません。

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液状の陶土を型に流し込んで作られるポワードビスクの手法では、縁に厚く余分な陶土が残ります。
後期のテートジュモーは、それをそぎ落とす手間を省いてそのまま売ってしまいましたが、初期のテートジュモーやデポーゼジュモーは、その余分な陶土をそれ以前のプレスドビスクのように平らにするために削ってあります。

そんなリクレイムの人形たちは、経営努力もむなしく、1900年にはSFBJに吸収されてしまって事実上消滅してしまったジュモーの意地の最後の美しい花火、派手な打ち上げ花火ではなくて繊細ではかない線香花火のような子供たちのように感じてしまいます。

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by croa-antique | 2013-09-12 00:54 | 子供文化 | Comments(2)

アンビバレンス

父親のピエール・ジュモーから仕事を受け継いだ時に、エミール・ジュモーが目指したのは、ただきれいなだけで事足りていたファッションドールのヘッドに、生き人形のような命を吹き込むことだったように思います。


そして次に目指したのが、それをそのまま小さな女の子の姿として作りだすことでした。

初期のプルミエと呼ばれる一群のジュモーを見ると、その苦闘ぶりがよくわかります。
と~~~っても難しい作業だったんでしょう。

その最初の成功例の一つがこの少女です。

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エミール・ジュモーによるプルミエ ポートレート ファーストシリーズ アーモンドアイタイプ。

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生き人形的ファッションドールの系譜をそのまま受け継ぎながらも幼い子供として作られた造形。


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真っ白に硬く焼き締められたのに温かさ柔らかさを感じさせる肌質。

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スモーキーブルーと呼ばれる濃い紺と白のコントラストが強く、記号化されたような形なのに生きている目。

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無表情に作られているのに雄弁に多くを語る口元。

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この上なく高貴でありながらも、外で遊んでいて今、息を切らしながら家に駆け込んできた少女のように愛らしい。

最初期のベベジュモーの傑作です。

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by croa-antique | 2013-09-10 14:20 | 子供文化 | Comments(1)

ベルボーイの時代

1920年代のヨーロッパを象徴するものの一つにベルボーイがあると思います。

ごくごく一部の恵まれた人たちだけの遊びだった旅行やレストランでの食事や観劇などが、どんどん広まっていった時代です。

そのおかげで・・・・・・・


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ベルボーイ大忙し


こちらは1920年頃に作られたシュコーのポーターベアです。

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 ピカピカのミント状態です。

同じメーカーのおサルさん。
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こちらはまたうって変わってよく可愛がられ遊ばれたようです^^

でも、まだまだ現役 いけます!


こちらはイタリア製のフエルトドールです。
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レンチの流行に伴って、似たタイプのフエルトドールを製作する会社がたくさん出てきましたが、これはその中の一つ、イタリアの MAOIS 社のものです。

手に持った花束のリボンには To My Valentine と書かれています。
ホテルもヴァレンタインデーは特別プライスです。^^
この時代もそうだったんでしょうか。

最後にこちらはアールデコ時代のパリで様々な伝説に彩られた泣く子も黙るマキシムのポーターの人形です。

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ミントではありませんが、オリジナルの箱も残っています。
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箱の上にはラヴェルが貼ってあるのですが、残念ながら状態がよくありません。
きれいに残っていたら、この人形がどういう感じで売られていたかがわかったかもしれません。
残念・・・

これは食卓でパンを入れるための物です。

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これさえあれば、普段の食卓がマキシムに早変わり。

今のマキシムはピエールカルダン氏の所有になって、上階には彼がコレクションしたアールヌーボーの品が美術館として飾られているそうです。

余談ですが、黒崎♂は25歳から35歳までロンドンのアンティークモールで骨董屋をやっていました。
カルダン氏はよく出没して相当大胆な買い物をされていたそうです。
当時買ってもらった物も美術館に収められているでしょうか。
恐れ多くて足を踏み入れたことはありませんが。。。
予約すれば、食事をしなくても美術館だけでも見ることができるようです。

最後におまけの画像を。

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これ以上大きな画像を見つけられなくて残念なのですが、古い映画の一場面のようです。

出ているマキシムのベルボーイがお顔も含めてこの人形に生き写しでびっくりしました。@@

by croa-antique | 2013-09-05 15:42 | アールデコ | Comments(0)

甘~~い追憶   その2

(昨日の続きです。)


小さなビスクのオブジェの数々

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1900年から1930年にかけて様々な形の可愛らしい小さなビスクが作られました。
これらはケーキデコレーションとしても使われました。(カエルとヒヨコの引いているキノコにはロウソクが立てられるようになっています。)
今でも、ケーキには砂糖やプラスチックで出来た飾りが乗っていますが、その昔版です。
食べたあとに残ったこれらの飾りは、おみやげとして食卓を囲んだ人にプレゼントしたのかもしれません。

え?
食べ物ではないって?


いえいえ ^-^
これらの飾りの中には本当にたまにですが、その時のケーキの欠片がひからびたようになって入っていることがあるのです♪

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これらのビスクはみんな底が抜けているので、そこからケーキの欠片が入って、そのままになっていることがあります。

そんな「当たり」のケーキデコレーションを見つけると、なんとなく嬉しくなります。^-^




最後にこちら。


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何の飾り気もないブリキの箱ですが、これはとても特別な食べ物を入れるための容器です。



イギリスには、結婚式で出されたウェディングケーキの一部をとっておいて、結婚1年目の記念日に二人でそれを食べるという習慣があります。(ありました?今はどうなんでしょうか。)

1年も保存しておいて、ケーキが腐らないかという疑問が出てくると思いますが、ケーキにはブランディ漬けにしていたドライフルーツがたっぷり入っていて、砂糖も山ほど使われているので、長く置いても大丈夫なようです。

でも、さすがに普通に置いていたのでは危ないですから、この密閉容器に入れて保存していました。
箱は缶詰のように、しっかりと空気を遮断できるように作られています。



この箱には、ケーキは残っていませんでした。(1年目に食べてしまったんでしょう。)

その代わりに、こんな物が納められていました。


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銀紙で出来た蹄鉄とウェディング用の靴、そしてビスクの古靴。

これらは19世紀のウェディングケーキのデコレーションとしてよく使われていたモチーフです。

蹄鉄はグッドラックの象徴。
銀紙のハイヒールはワックスで出来たオレンジの花が飾ってあって、まさに結婚式の象徴です。
古靴は蹄鉄とともに、イギリスでグッドラックのおまじないです。
活けてある造花はヒース(エリカ)です。

幸せな結婚生活を全うされたことでしょう。

by croa-antique | 2013-09-02 12:53 | 民族文化 | Comments(0)

甘~~い追憶    その1

「食欲の秋!」というにはあまりにも厳しい残暑の日々です。

食は生活の要の一つなので、アンティークでも食にまつわる品には事欠きませんが、では食べ物そのものがアンティークになっているという物は大変に少ないです。

その少ない中からいくつかご紹介します。


まずはジャムです。


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思いっきりピンボケですが、ボケているのには理由があります。


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なにしろ大きさがこれですから。ガラス瓶の高さは約1センチです。

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イチゴジャムとマーマレード。色もまだ鮮やかです。イチゴジャムには種のつぶつぶも見えていて、もちろん本物が入っています。

こんなに小さいのにラベルもしっかり印刷されています。縮小コピーなんてなかった時代に一体どうやって印刷したんでしょう。
一番小さい活字は10倍のルーペで見てもまだ解読不能です。
バカバカしくも大真面目にも英国王室ご用達のマークも麗々しく入っています。

作ったのはイギリスのジャムの会社 CHIVERS & SONS 
調べてみたら、1882年に創業し、1970年に廃業したようです。
このジャムはおそらく1900年頃のものと思います。
会社の宣伝用に作ったのでしょうか。
あるいは、ジャムを買った人へのおまけだったのか?



お次はやはり小さな砂糖菓子

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1930年頃の物です。
ビーズの座布団に座って、心なしかドヤ顔をしている犬の容器はうす~~いガラスで出来ています。
コルクで栓がしっかりしてあって完全に空気を遮断しているので中のお菓子は今でもさらさらのままです。

大きさはこのくらいです。

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かえってわかりにくい?
粒の大きさは1ミリくらいです。ぐわっと一度に口に放り込んでしまったら、一口にもなりませんが、当時は大事に大事に少しずつ食べたんでしょうか。

食べないで大切にとっておいた人の気持ちもよくわかります。^^



これは何でしょう。


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小さな薄い石鹸くらいのサイズの紙包みがレースとリボンと造花で飾られ、ワックスのキリストが寝ています。

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19世紀末のスウェーデンの物のようです。

中味はやはり砂糖菓子です。

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砂糖をただ四角く固めただけ、みたいな感じ。さすがに少し湿気を吸って変色しています。


これらはみんな作られたその当時にしてみればおもちゃのようなとるに足りないものだったことでしょう。
でも、だからこそほとんど残っていないということもあります。
中味を食べて、ぽいと捨てたらそれでおしまい、という運命の元に作られたものだけに、こうやって100年の時を残って来たモノたちの存在は貴重です。


次回に続きます。

by croa-antique | 2013-09-01 11:40 | 民族文化 | Comments(0)