過去、今、未来、100年前の西洋アンティークでつなぎます。
by croa-antique
<実店舗> 
東京都中央区銀座5-1 
銀座ファイブ2F
クロア
tel : 03-5568-0023
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リヒテンシュタイン侯女様の人形

10月3日から開かれるリヒテンシュタイン展の広告を見て、心をわしづかみにされたのがこの絵です。
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フリードリヒ・フォン・アメリング「マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女2歳の肖像」1836年

な~んて可愛いんでしょう!と、同時に、侯女さまの持っている人形はなんだろう、という疑問が。

時代を考えると、wooden doll というイギリス製の木製のものか、当時出回り始めた china head doll というドイツ製の磁器のものかどちらかが考えられます。
ペーパーマッシェという練り物で作られた人形もありましたが、いわゆる代用品的なものなので侯女さまにはふさわしくないでしょう。


同時代のチャイナヘッドドール
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木製ドール
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(注) 上の二つの画像はイギリスのオークション会社クリスティーズで過去売られたもので、うちの店のものではありません。

チャイナヘッドドールはそんなに古くないものなら比較的大量に残っているので手に入れることは難しくないのですが、個人的にあまり思い入れがないので積極的に買うことはありませんでした。
古い木製ドールは欲しい!!のですが、残っている数がとても少なくて高価です。

1840年頃の特徴としては、どちらも髪は真っ黒で顔が面長なことです。
なぜ当時の人形はみんな髪が真っ黒なんでしょうか。
たぶん日本の市松人形の影響なのではないのかと思うのですが。




こちらは極小のチャイナヘッドドールです。
d0253172_13102713.jpg
くるみの殻の中に仕込まれています。面長な顔立ちから、1840年頃のものと思われます。

侯女様の持っている角度と同じように撮ってみると。。。
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雰囲気が似ていますね。

チャイナヘッドドールは時代がたって1880年頃になると、顔は丸くなり、髪も真っ黒ばかりではなく金髪の人形も作られるようになりました。
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こちらも極小。小さい人形のお持たせ用サイズです。古い時代の物に比べるとぐっと表情が親しみやすいものになります。
百合の紋章のレースのドレスを着ています。
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子供の顔に作られたファッションドールと一緒に。。


続いて木製人形。 こちらも極小サイズの小さいドール用ドールです。19世紀後期のものなので、やはりお顔はまん丸です。
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人形を持っているオールビスクドール自体もかなりのおちびちゃんです。

頭の上から撮ってみると。。。
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面長な顔なら侯女様の人形と似ています。

さてさて、侯女さまの人形は画像を見る限りでは木製か磁器かちょっと判別がつきませんでした。髪の毛のでこぼこ具合や鼻の感じを見ると木製かな?とは思うのですが。。。
実際に見に行って確かめてみたいです。わかるかな。

ちなみに、磁器がヨーロッパで焼かれるようになったのは18世紀のことなので、人形の歴史としては木製のほうが圧倒的に古いです。
1600年に描かれたこの絵では末っ子の女の子の手に立派な木製の人形が握られています。
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イギリスチューダー朝の貴族の三姉妹。女の子たちも人形もエリザベス1世そっくりの装束を身にまとっています。

by croa-antique | 2012-09-29 13:50 | 子供文化 | Comments(0)

ムシ!

ひとつ前の記事で取り上げたヨーロッパのエジプトブームですが、19世紀の第2次ブーム期に作られたものが見つかりました。

こちらです。

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金の枠で縁取られたこの玉虫色の姿は。。。

そうです。これが古代エジプトで太陽神のお使いとして神聖視されたスカラベ(ふんころがし)ご本人そのものです。


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裏側を見ると、まさに「虫」という感じです。

古代エジプトではスカラベはいろいろな色の陶器で焼かれたり、石を彫って作られました。
みんな縦に穴があいていて糸を通してビーズのようにして使うことが出来るようになっています。
お墓にも埋葬品の一つとしてたくさん埋められていて、それが発掘(盗掘)されて大量にヨーロッパに出まわりました。

ビクトリアン期にそれを真似して焼かれたものもたくさんあって、見極めは相当難しいです。

これは本物!!!!!???

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丸っこくうずくまる感じが可愛らしいです。肩のあたりに三角形の羽のような形が彫られているのは古い様式、と以前詳しいお客様に教えてもらいました。
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裏側です。エジプト文字が彫られています。左は鷲の絵ですね。右はなんだろう。

ところで、虫そのものを工芸品の材料として使うことは日本でも「玉虫の厨子」がすぐに思い浮かびますが、イギリスで1900年前後に流行したものにこういうものがあります。

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散歩する黒猫の背景のきれいな青い色は何を利用しているかおわかりでしょうか。

これはモルフォ蝶という蝶の羽を使ったものです。
角度によって青から緑、紫、と微妙に色が変わります。

スカラベと言い、この蝶の羽と言い、100年以上たつのにきれいな色が全くあせないのは凄いですね。

by croa-antique | 2012-09-24 23:19 | 動物文様 | Comments(0)

スタイナーのバタバタちゃん

スタイナーは19世紀末のフランスの人形工房の中でも独創的なことではピカイチのメーカーです。
眉毛の左と右の位置に思いっきり段差があったり、ジュモーなら100本くらい描きそうな大きな目にまつ毛が全部で8本(!)しか書かれてないとか、
でも、丁寧に整っていないところに不思議な魅力があります。
バランスが悪くて、他のメーカーなら間違いなく廃棄処分みたいなドールも堂々と商品として売りに出されました。
たぶん「きれいな」人形を作るということに全く興味がなかったんでしょう。


創業者のスタイナー氏は熱気球の設計にも力を注いでいたそうです。
そして、花束の中から蛇が飛び出してくる!というような仕掛け物もいろいろ考案しています。

そうした男っぽいいたずら心とか冒険心のようなものがドールにもとても反映されています。

GIGOTEUR(ばたばたちゃん)と名付けられたドールなどはその良い例です。
kickig and crying baby とも呼ばれ、ネジを巻くと、手足をばたばたさせて「ママ、パパ」と呼びます。

人形として見ると、あまり日本人受けしない顔の子が多くて人気のあるタイプではないのですが、この子はとても可愛らしい顔をしています。

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総レースとシルクリボンで出来たドレスと、大変珍しい作りのボンネットはどちらも人形と同じ時代の物です。
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口の上下についたギザギザっ歯。上の歯は相当あおった角度で撮らないと見えません。
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目の感じが不思議とゴーチェやAT、後期のブリュ、そしてエデンベベと似ています。何かしらの技術的な交流があったのではないかと推測しています。面白いことに、これらのメーカーとジュモー社との接点は全く感じられません。
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不思議とちょっとした角度によって表情が変わるのが面白くたくさん写真を撮ってしまいました。

壊れるのが怖くて、その昔、ロンドンから飛行機で手荷物扱いで抱えて帰ってきたのですが、搭乗検査のところで、爆破物を仕込んでいるのではないかと疑われて大変な思いをしたのも今ではいい思い出です。
今だったら手荷物では無理かもしれません。

同タイプの人形の内部の写真です。
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疑われるのも無理ない感じです。

この子は残念ながら足をバタバタさせることができませんが手は動き、声を発します。
機械ものなのでずっと永遠に良い状態でいることは難しいのかもしれません。
19世紀の声をここに保存してありますのでよかったお聴きください。

ところで、アンティークをお好きな方なら、このドールの中で唯一新しいモノがあるのがおわかりと思います。
そう、ボンネットを結んでいる赤いリボンです。この赤い色にだけ、相当な違和感がありますね。写真ってごまかせないものです。取ってから写したほうがよかったな。。。。。(後悔)

by croa-antique | 2012-09-14 14:36 | 子供文化 | Comments(0)