過去、今、未来、100年前の西洋アンティークでつなぎます。
by croa-antique
<実店舗> 
東京都中央区銀座5-1 
銀座ファイブ2F
クロア
tel : 03-5568-0023
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定休日: 年数回を除いて基本的に無休ですが不定休を取らせていただくことがありますのでご遠方からお越しの際は事前にご連絡をくださいませ。
営業時間: 12時から18時半までの間は通常開いております。
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カテゴリ:子供文化( 77 )

「人形の家」

ここのところ頻繁にブログを更新しているのは、年末のしなければならない大掃除やら年賀状の手配やら買い物などから目をそむけての完全なる現実逃避です。  ><

以前「ハリスおばさんパリへ行く」をご紹介した時に思いがけずたくさんの方からメールを頂いたことに気を良くして、またまた大好きな本を紹介します。

ルーマー・ゴッデンというイギリスの作家の「人形の家」という児童小説です。
クリスマス前、曇り空のこんな日には必ず読み返したくなります。

せめてこの花束をかがりましょ
心静かな日々に集めてきた花束を・・・

で始まる冒頭のひいおばあさんの詩句は今の自分の気持ちに本当にぴったりきます。

神谷圭子さんの「人形通信」の中で詳しく紹介されていますので今さら・・とも思いましたが、神谷先生の本も今は絶版で手にとれない方も多いことでしょうから書いておきます。

親戚のおばあさんから送られたドールハウスを舞台に様々な種類の人形が疑似家族となってドラマを繰り広げます。特にお父さん役とお母さん役の、心や身体にキズを背負った人形の存在が物語をとても奥深いものにしています。
それと同時進行で持ち主の本物の女の子の姉妹の物語もあります。

子供向けという形をとっていますが、話の内容はとても深刻で、昔受けた虐待によるトラウマや嫉妬による殺人など、今の社会にもそのまま通じる内容ですが、それを深刻になりすぎずファンタジーの中に収めているのが素晴らしいです。

昨日の記事で書いたクリスマスクラッカーの中から出てきた安いセルロイドの人形も、19世紀の高価で希少なビスクとキッド製のファッションドールも出てきます。

ドール好きな方には絶対お勧めの一冊です。

読み終わった後、心がとってもあたたかくなることを保証いたします。^-^


さて、掃除しよ・・・


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古いドールハウスを贈られるってなんて幸運なんでしょう。
そんな幸運に恵まれない時は、ゆっくりと何十年も時間をかけてお気に入りの小物を少しずつ集めていくのも楽しいです。
ドールハウスの内部はロウソクの光で見るとより魅力的に輝きます。

by croa-antique | 2013-12-08 12:27 | 子供文化 | Comments(0)

がんばれ リクレイム

ジュモーのリクレイムが大好きでこれまで何回もここで取り上げてきました。
近々では9月12日の記事「リクレイムの皮肉」があります。


ところで、リクレイム(RECLAIM)という呼び方は英語なので、本来のフランス語のレクラム(RECLAME)
と呼んだほうがいいのでしょうか、というご質問をいただきました。


当方、実用英語は日本の平均的中学生の2年生程度、フランス語は現地の12か月児程度ですので、辞書を使ってない知恵振り絞っての結論ですが、やっぱりリクレイムと呼びたいなと思っています。

レクラムもリクレイムも語源的には同じで「再び存在を主張する」と言う意味です。
なのでどっちで呼んでもいい、でもフランスのものなのだからむしろ積極的にレクラムとフランス的に呼ぶべき?とも思うのですが、ちょっと個人的に引っかかるのは、ごくたまにですが、フランスで「投げ売り、大安売り!!」みたいな時に RECLAME と表示されることがあるのです。


普通のシーズンオフのセールはSOLDですからレクラムはたぶん不定期的な蔵ざらえ在庫一掃処分みたいな意味合いだろうと思っています。
眠っていた在庫を再び復活させるということです。

英語圏でリクレイムを安売り時につかうことは(たぶん)ない。

あの美しいリクレイムたちに「大安売り~~~」みたいなラベルが少しでもくっついてしまうのはとても抵抗があるのです。

そしてリクレイムという言葉の響きはどことなくレクイエム(鎮魂)と似ているところがあって気に入っています。

蒼ざめて静かなたたずまいの一群のリクレイムたちにとってもふさわしいように感じます。



ここでリクレイムの写真を出したいところですが、残念ながら手元に一体もないので出番待ちのブリュジュンRの画像を代役に・・・・

キズを負った子ですが、そんなことはものともせずに不思議と生きているような生命感に満ちた顔をしています。
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by croa-antique | 2013-11-30 11:19 | 子供文化 | Comments(0)

あらためまして

時差ボケのせいで夜全然眠くならず、(その分昼はぼ~っとしていますが、これはまあいつものことですので)
仕事が進んで双子ちゃんの衣裳が完成しました。




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「同じように育てたのにどうしてこんなに性格が違うのかしらね。」と兄弟とひき比べて親から言われたことのある方は多いのではないでしょうか。

ドールの世界も同様で、この双子ちゃんも同じモールドなのに全てが正反対です。

他のメーカーやテート以外のジュモーでももちろん個体差はありますが、なんとなくそのモデル独自の個性というものが大きいのですが、テートジュモーは本当に個性豊か(悪くいうとピンキリ)です。

テート後期の眉毛くっきり、まつげびっしりのデフォルメされた人形の印象が大きいのですが、初期の子は全然違います。

ブルーちゃん

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ダストのないきめの細かい肌は白くマットな仕上げ。眉もまつ毛も口元もペールで、特にまつ毛は薄く細くあるかないかという感じです。
目は深く青いヒューマンアイ。
瞳が深いところにあるのでとても内省的で複雑な印象を受けます。

ご想像通り、リクレイムとして売られました。




ピンクちゃん

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ややダストの多い肌はとても血色がよくつやがあって元気いっぱいな印象です。
常軌を逸したような大きな目は深い瞳のスパイラルで、リクレイムの子と同じ深い青色です。

通常のテートジュモーとして売られましたが、ボディーマークがあまり見かけない刻印です。


一体一体でもとても魅力的で個性的なドールですが、こうやって2体並べてみるとお互いの個性が際立ってより魅力的です♪♪

by croa-antique | 2013-11-27 13:33 | 子供文化 | Comments(0)

ジュモーのジュモー

JUMEAU とはフランス語で「双子」という意味です。

なので、ジュモーのジュモーを扱うことを長年の間漠然とですがぼんやりと望んでいました。



その望みが今回叶いました。


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テートジュモーの6号ちゃんです。
一人はリクレイムとして売られました。
どっちの子かすぐにおわかりと思います。^-^

通常よりもあごのラインのすっきりした小顔ちゃんで、目は白目がほとんど見えないような大きな目が入っています。
一人はスパイラル、一人はヒューマンですが、スパイラルの子は8号用の目を間違って(あるいはわざと)入れたのではないかと思うほどです。
ヒューマンの子も7号レベルの目が入っています。


あと、ボディーのマークの入り方、出てきた場所などから考えて、このモールドは海外むけだったのかもしれないと憶測レベルですが考えています。

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下着姿で失礼しています。
お揃い風にドレスを作ってあげてからお披露目と思っていましたが、仕事が遅くていつになるやら。。。



またちゃんと衣裳が整いましたらあらためてご紹介いたします。

by croa-antique | 2013-11-24 13:48 | 子供文化 | Comments(0)

自然が芸術を模倣する ~ ジュモーのお団子ちゃん補遺

** ジュモーのお団子ヘアの本編はこちらをご覧ください。 **

「自然は芸術を模倣する」という言葉は19世紀末の小説家オスカー・ワイルドの言葉です。

芸術が自然の模倣というのならともかく、自然が芸術を模倣って??と昔は意味がよくわかりませんでしたが、今ではなんとなくいろんなことが思い浮かびます。

「絵のように美しい」とか、「お人形さんのように可愛い」なんて言って、風景を眺めたり人をほめたりするのもその一つです。
スミレの花一輪、薔薇の花一つ見るのでも、いつかどこかで見た絵や写真の中のスミレや薔薇の印象が、頭のどこかにあって、ものの見方もそれに影響されていると思うこともあります。

また、髪型や服の流行などはその最たるもので、映画の主人公を真似したり、絵を真似したりということはたくさんあります。

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オリジナルのジュモーのお団子ヘアの人形を抱く少女のポストカードです。
ジュモーのヘアと同じような形に髪を結っているのがとても面白いと思いました。
サイドをぐっと上に持ち上げて頭頂部でふくらませてリボンで飾っています。


もう一枚、これはエミール・ジュモーのお嬢さんたちの写真です。
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お嬢さんたちのヘアを見て、ジュモー氏が人形のヘアスタイルを思いついたのか、それともドールと同じようなヘアスタイルに結って写真を撮ったのか。。。
こちらは「芸術」が先だったのか、それとも「自然」が先だったのか。

真似っこはどっちだったのでしょうか。

お嬢さんたちの生まれた年がわかるともう少しはっきりすると思うのですが。。。

当時の少女の肖像写真などを見ても、このお団子ヘアはその時代に特に大流行したというわけではないようです。。。というか、他にあまり例を見ません。

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19世紀末のファッション雑誌の切り抜きと、当時の写真です。
このような髪型が当時の少女の典型的な髪型としてよく見られます。

ジュモーの周辺にいる子供たちにお団子ちゃんが多いのはとても面白い現象だと思います。

by croa-antique | 2013-10-17 17:46 | 子供文化 | Comments(0)

リクレイムの皮肉

次々と質の高い美しい人形を生み出していったジュモー社も19世紀末になると、安価なドイツ人形の出現や社会情勢の変化から、販売店より値下げを要求されるようになりました。

さしものジュモーも、もうすでに5年前、10年前に比べたら比較にならないほど質の落ちていた時代です。

これ以上人形の質を落としたくない、でも値下げしないと人形を店に置いてもらえない、という状況でジュモーはすでに作ってあった在庫のヘッドから「ジュモー」の名を消して売りに出す、という苦肉の策に出ました。
(出典は THE JUMEAU BOOK です。)

「ジュモー」の名を安物の人形を売る会社という風評から防ごうとしたのでしょう。

ところがそれによってとても皮肉なことが起こります。

リクレイムに使われたヘッドは少し前に作られた初期のテートジュモーのヘッドを利用したために、同じ時期に「ジュモー」の名前を付けて売られた後期のテートジュモーとは比較にならない美しい子が多くなってしまいました。


このブログでも今まで2体そんなリクレイムジュモーご紹介しましたが、今日の子もその仲間です。

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リクレイムジュモー3号

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薄い眉や口の色は初期のテートジュモーの特徴です。

美しいのはお顔だけではありません。

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液状の陶土を型に流し込んで作られるポワードビスクの手法では、縁に厚く余分な陶土が残ります。
後期のテートジュモーは、それをそぎ落とす手間を省いてそのまま売ってしまいましたが、初期のテートジュモーやデポーゼジュモーは、その余分な陶土をそれ以前のプレスドビスクのように平らにするために削ってあります。

そんなリクレイムの人形たちは、経営努力もむなしく、1900年にはSFBJに吸収されてしまって事実上消滅してしまったジュモーの意地の最後の美しい花火、派手な打ち上げ花火ではなくて繊細ではかない線香花火のような子供たちのように感じてしまいます。

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by croa-antique | 2013-09-12 00:54 | 子供文化 | Comments(2)

アンビバレンス

父親のピエール・ジュモーから仕事を受け継いだ時に、エミール・ジュモーが目指したのは、ただきれいなだけで事足りていたファッションドールのヘッドに、生き人形のような命を吹き込むことだったように思います。


そして次に目指したのが、それをそのまま小さな女の子の姿として作りだすことでした。

初期のプルミエと呼ばれる一群のジュモーを見ると、その苦闘ぶりがよくわかります。
と~~~っても難しい作業だったんでしょう。

その最初の成功例の一つがこの少女です。

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エミール・ジュモーによるプルミエ ポートレート ファーストシリーズ アーモンドアイタイプ。

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生き人形的ファッションドールの系譜をそのまま受け継ぎながらも幼い子供として作られた造形。


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真っ白に硬く焼き締められたのに温かさ柔らかさを感じさせる肌質。

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スモーキーブルーと呼ばれる濃い紺と白のコントラストが強く、記号化されたような形なのに生きている目。

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無表情に作られているのに雄弁に多くを語る口元。

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この上なく高貴でありながらも、外で遊んでいて今、息を切らしながら家に駆け込んできた少女のように愛らしい。

最初期のベベジュモーの傑作です。

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by croa-antique | 2013-09-10 14:20 | 子供文化 | Comments(1)

ジュモー vs. スタイナー パパママ対決

19世紀のパリで、ジュモーとスタイナーは好敵手として、博覧会でメダルを競い合った関係です。

両者のボディには誇り高く medaille d'or (金賞)の文字が印刷されています。

ジュモーとスタイナーの人形制作においての方向性というのは全然違っていて面白いのですが、1880年代後半に導入された「パパ、ママ」としゃべる仕掛けにもその一端が表れています。

「パパ、ママ」と話す仕掛けは今はほとんどが壊れてしまっていて、機能が残っている物はなかなかないのですが、たまたま手元にジュモーとスタイナーそれぞれしっかり機能する物が揃いましたので、録音してみました。

こちらです。
スピーカーの形の違いを撮ろうとして背中を向けたので、映像として面白くもなんともないものになってしまいました。><

それぞれ一つずつしか音を聞いていないので、全てをこれで判断することはできませんが、パパもママもほぼ同じ音で、音自体もちょっと機械的なジュモーに対して、パパとママの差が明らかで、発音も人間の声に近づけようとする努力がよくわかるスタイナーという感じです。

スタイナーに関してはこちらにも、パパ、ママの声を保存してありますが、本当に遊び心と実験精神に富んだ面白いメーカーだなと思います。

今回、ご協力いただいたお二方です。^^


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それぞれ medaille d'or のボディを背負って19世紀末に生み出された2体。
125年の時を隔ててなにやら楽しそうに談笑中。^-^
偶然にどちらの子も白い革靴にピンクの靴下なのも何かの縁でしょうか。

パパママのひもについたガラスのビーズは4個中1個だけがオリジナルです。しずく型のものがそれです。

by croa-antique | 2013-08-30 14:30 | 子供文化 | Comments(0)

ジュモーのお団子ちゃん

ウィリアム皇太子が新しくお生まれになった王子様の感想を聞かれて、「僕より髪の毛が多い。」と自虐ネタで笑いをとっていました。
こういうことをさらっと言えるのが、イギリスのエリートの素敵なところです♪

人間も30歳くらいから(?)髪の毛はどんどん薄くなっていく傾向にありますが(人にもよりますが)ビスクドールの髪の毛事情も全く一緒で、アンティークの19世紀のモヘアのウィッグは大体が状態が悪いものが多いです。
でも、どんなハゲハゲでも、20世紀の物にはない魅力があります。

こちらは奇跡的に素晴らしい状態で残っているジュモーのファクトリーオリジナルのお団子ヘアの二人です。
モヘアを頭頂で豊かに結い上げています。

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同じ人が結ったのか?と思うほど瓜二つのラインです。

モヘアの状態が悪くなって、たらしている毛が薄くなった時など、この頭頂のお団子をほどいて、垂らすことによってカバーすることがよくあります。
なので、このようにきれいな状態で結われたままになっている子はとても少ないです。



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髪の毛だけでも何とも言えない可愛らしさです。♪

by croa-antique | 2013-07-30 13:25 | 子供文化 | Comments(0)

ず~~っと一緒 ♪

子供の頃に、大事な人形やぬいぐるみと一緒に写真を撮ってもらうことはよくあります。

私も小さい頃いつも一緒に寝ていた大事なトラのぬいぐるみを抱いている写真はあるのですが、そのトラはもうどこかにいってしまいました。

自分の娘が子供の頃に大事にしていたぬいぐるみはかろうじてまだ倉庫にしまってありますが、捨てるのも時間の問題のような感じ・・・・・

モノはこうやってなくなっていくんだなあとつくづく思いますが、写真は残ります。(場所とらないですし)

アンティークの世界も同じで、子供(や時には大人)が人形やぬいぐるみを抱いている写真はたくさんありますが、その写っているモノと写真とが一緒に保存されることはとてもとても稀なことです。

でも、20世紀に入って、特にテディベアに関しては比較的たくさんあります。
イギリスでは赤ちゃんの頃から一匹のテディベアと一緒にベッドで眠りますから、それ以後生涯の友になることも多いのです。
成人しても、おじいちゃんになっても大事にそばに置いている例は少なくありません。
なぜか、女性ではなく男性に多いようです。


過去のヨーロッパのオークションカタログを数冊めくってもそういう例は簡単に見つかります。

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一家で大事にしている感じが伝わってきます。

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このベアは一緒に戦地に行ったようです。
こうやって戦場に一緒にいったベアは大変多いです。
この子と持ち主は、二人とも無事に帰還できたようですね。^^

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1996年のクリスティーズのカタログの表紙を飾った大きなシュタイフ。この女の子に「アルバート」という名前をつけてもらったようです。

しかし、1900年初頭のぬいぐるみすら、最近では写真付きで売られる子はめったに見かけなくなりました。
10年、20年の時間の積み重ねとは大きなものです。



これが人形の世界でははるかに稀なことになります。
19世紀のビスクドールが写真付きで売られたというのは今まで記憶にありません。
過去25年間のオークションカタログで手元にあるのを見ても一つも見つかりませんでした。


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このように写真だけならいっぱいあります。
左はワックスドールのようです。右の人形は素朴な布製で、もしかしたらお母さんの手作りかもしれません。
下の小さい写真は1910年、ブレーメンとあります。あきらかにケストナーです。

19世紀は写真もそんなに細かいところまできれいに写りませんし、写真のサイズも小さいものが多いので、ドールのメーカーを特定するのすらなかなか大変です。


そんな中、この写真を見つけた時の喜びはとても大きかったです。




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1891年 フランスです。
下の一般的な写真のサイズと比べて如何に大きいかがわかっていただけると思います。


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写っているのは当時新品ぴかぴかのオープンマウスのゴーチェとその最初の持ち主の少女です。
少女の得意げな満ち足りた顔、そして少女の肩に腕をまわした人形の幸せそうな笑顔がはっきりと残っています。


そして、その人形は今ここにいます。

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最初の持ち主に愛されて、その後125年間、「ワン・ファミリー・ドール」として大事に保管されてきた子だからこその美しい表情です。

そして、今着ている服は、写真の女の子と瓜二つに仕立てられ、髪型も全く同じにしてもらっています。
それはおそらくこの女の子が老齢になった頃のことだったと思います。

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靴も、少女が履いているのと全く同じ、革製の編み上げのブーツを履かせてもらいました。

こうやってはっきりと写真に残された奇跡、その後同じ服を着せてもらった奇跡、ずっと大事にされてきた奇跡。
凄いことだと思います。


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by croa-antique | 2013-07-15 12:24 | 子供文化 | Comments(2)