過去、今、未来、100年前の西洋アンティークでつなぎます。
by croa-antique
<実店舗> 
東京都中央区銀座5-1 
銀座ファイブ2F
クロア
tel : 03-5568-0023
メールでのお問い合わせはネットショップの「お問い合わせ」よりどうぞお願いいたします。

定休日: 年数回を除いて基本的に無休ですが不定休を取らせていただくことがありますのでご遠方からお越しの際は事前にご連絡をくださいませ。
営業時間: 12時から18時半までの間は通常開いております。
ネットショップはこちらからどうぞご来店くださいませ。

http://croa.ocnk.net/


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カテゴリ:子供文化( 77 )

「和顔の和ビスク」の記事に情報をお寄せいただきました。

前回の記事を読んでくださった方からとても素晴らしい貴重な情報をいただきました。

去年、アメリカのネットオークションサイトに前回紹介したモリムラブラザーズの和顔のドールと瓜二つの子が出ていたということです。

それがこの子です。
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ヘッドマークは「FROEBEL-KAN TOKYO 15 」
それにフレーベル館の社章の刻印もあったそうです。

前回の記事のモリムラの子とモールドが瓜二つ。化粧も瓜二つの双子ちゃんです!

これで、フレーベル館とモリムラの間には目の技術だけでなく、ヘッドも共同で研究、もしくは技術提供をしていたことがわかりました。
陶器制作では一歩先んじていたモリムラがフレーベル館に技術を提供したのかもしれません。

そしてこれらのドールが、両者の人形制作においてごく初期の創設期に作り出されたということの証明でもあります。
それにしても瓜二つで驚きます。

モリムラの 同じ6-2 モールドのドールでも、これまで見てきた子たちはみんなお顔の表情が違っていたので、この発見は奇跡的なことです。

情報をくださった方、ありがとうございました。m(__)m

全体像です。
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モリムラの子もチャイナシルクのオリジナルドレスを着ていますが、こちらのフレーベル館の子はもっと中国色が強いです。

不思議なことに、当時日本からアメリカに渡ったサクラビスクたちは皆一様に中国人の手による服を着ています。
シルクは当時日本の代表的な輸出品でしたから、人形に日本のシルクの衣装を着せて売れば、外貨獲得のためにその良さをアピールする良い機会でもあったと思うのですが、、、、
これもまた不思議で仕方ありません。

こちらのサクラビスクもいかにも日本の着物風に仕立てていますが中国製のシルクです。
仕立てもなんちゃっての着物風。
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裸のまま海を渡って、アメリカ在住の中国人たちが服を仕立てたのでしょうか。。
謎です。


これで、フレーベル館とモリムラの人形創世記の強い絆ははっきりとしました。
しかし、FY=フレーベル館という仮説は以前謎のままです。。。

人形たちはいかにも何かをこちらに伝えたいようなお顔をしていて、それがとても魅力なのですが、もちろん実際にしゃべってはくれません。
その物言わぬ顔をじっと見て一生懸命秘密を聞き出そうと試みるのもまた人形と付き合う時の楽しみの一つでもあります。 ^-^

追記 : アメリカの業者さんは、フレーベルの子を男の子と見ていたようです。
以下説明文の一部です。
HE HAS A BEAUTIFUL HAPPY EXPRESSION ON HIS FACE WITH HIS LARGE BROWN GLASS SLEEPY EYES.

これら日本のビスクドール創世期のドールたちの持つ強さ、光り輝いているエネルギーは誰の目にも明らかで、それをアメリカの人は「男の子」ととらえたようです。
面白いことだと思います。



by croa-antique | 2014-08-07 10:47 | 子供文化 | Comments(0)

和顔の和ビスク

大正5年頃に日本で製造されたビスクドールの従妹の二人。100年の時を経てここに久方ぶりに集まりました。
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女の子はモリムラ ブラザーズ。 男の子は内藤ルネさんが「彦ちゃん」と名付けたことで有名になったFY製の和ビスクドールと同じメーカーのものです。

**いきなり脱線になりますが、その昔、お客様のご自宅に商品をお届けしに行った時のこと、「お隣は内藤ルネさんのお住まいよ。」と教えていただいて、「ほ~~ このドアを開けるとそこにあの白いドレスの子たちがいるのか。」とドアを見つめました。ニアミスの思い出♪**

そのFYですが、詳しい工房はわかっていません。YAMATOと混同されることがあるようですが、YAMATOはアメリカでFYの人形を売っていた代理店の名前であって、工房とは関係ないと思います。

FYについて私はずっと一つの仮説を持っています。
それは、この子たちの後ろにある絵本ととても大きなつながりがあります。
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今では「アンパンマン」の絵本で有名なフレーベル館発行のキンダーブックです。
イラストは武井武雄氏。
昭和13年刊、ということはすでに日中戦争のただ中に発行されたものです。
「ミツバチノコ」と題がありますがミツバチマーヤのお話です。

この絵本を発行したフレーベル館の創設者 高市次郎氏はビスクドール製造にも大きな情熱を傾けた人でした。
キンダーブックが創刊された昭和2年より10年以上前のことです。

元松山市立椿中学校長 岩井昭氏の論文から抜粋させていただきます。
「高市次郎は人形の研究でも権威であった。代々木に工場を設けガラス工を雇い、人形の眼球の製造に着手した。そして自らガラスを吹くという苦心の末、ついにドイツ式眼球の製造に成功、特許を設けた。」
でも、残念なことに「これがその高市氏作のフレーベル館の人形である。」という実物を見たことがありません。
ネットでも検索してみましたがまったく見当たりませんでした。

私はFYこそ、この高市氏の製造した人形ではないかと思っています。
FはフレーベルのF。 Yは工場のあった代々木のY。

そしてモリムラはこの代々木のフレーベルからガラス工を招聘して人形制作を始めました。
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ドイツの風鈴型のものよりも硬質で透明で美しい眼球です。
濃い琥珀色に透明な黄色の虹彩が入っています。
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お稚児さんの化粧のような口の化粧が独特です。
凛として強く、とても晴やかな表情をしています。
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ヘッドマーク。6-2というのがこの和顔のモールドナンバーのようです。
西洋のお顔をしたモリムラドールに比べて圧倒的に数が少なく、幻と呼ばれています。

一方のFYの男の子は。。。
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いわゆる「サクラビスク」になると思いますが、薄墨色の髪の毛の書き方、優しく穏やかで賢そうなお顔の表情がFYらしく特徴的です。
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戦前の日本はこんなにも素晴らしいおもちゃをつくっていたんだなあ~~と何か悲しい思いがします。
こんなに美しいものを作り出す才能と情熱と努力は戦争したことで負の方向に使い果たされてしまってずいぶんと消えていってしまったのかもしれません。

アメリカに渡ったことで、オリジナルのシルクのドレスにもシミ一つなく残ったモリムラの子。
胴体ボロボロになりながらもオリジナルの服が捨てられることなく大事に守られてきたFYの子。

どちらも本当に美しいと感じます。

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**蛇足ついでに**

RRRは武井武雄さんが昭和13年まで使っていたサインです。
まさにこの絵本が刊行された年。
戦争に向かう日本、自身の身内を10か月の間に母、次男、三男と失う不幸。(長男はすでに他界)
そして次男の命日に武井さんはRRRのサインを捨ててしまったそうです。
RRRは ROI RAM RAM(ラムラム王)の略。
邪心なくただただ幸せな自分の中の子供心の象徴のようなものだったのかもしれません。

**もう一つ蛇足ついでに**

ミツバチマーヤの原作では、最後にミツバチ対クマンバチの戦いで、策を練ったミツバチがクマンバチに勝利をおさめて終わります。

しかしこの絵本の中では、頭のいいミツバチに勝ち目が見えてきたその時、お日様の元でハチたちは考えます。

ワタシタチ ハ オナジ オヒサマ ノ ヒカリ ノ ナカ デ ハタライテ イル オナジ ハチドウシ デハ ナイデセウカ。(原文ママ)

そしてミツバチとクマンバチは講和を結びます。

この時代にあって子供たちに対して何というメッセージ!!

文章を書いたのは西崎大三郎さんという方です。



by croa-antique | 2014-08-03 13:57 | 子供文化 | Comments(0)

目の威力

ずっとドレスの話題を続けていましたが、今日はちょっと間奏曲を・・・・


アンティークビスクドールの複製品が今も昔もいろいろ作られているのは知っていましたが自分が手を出すことはないだろうなあと思っていました。(過去形)

生まれて初めてリプロダクションを買ってしまいました。
原因はこの眼です。
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ブリュジュンはじめ最もグレードの高いドールに使用されていたであろうアンティークの目です。

この色を何に例えればいいでしょうか。
頭の中に勝手に「上質なコニャックのような」という言葉が浮かびますが、正直上質なコニャックを見たことがない・・
自分の知っている中で一番近いのは濃い蜂蜜の色です。

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この目を見ていると、人形にとって目はワインで、ビスクヘッドはグラスなのかも。。とそんなことを感じてしまいます。
魅入られます。

でも、顔もとても薄く繊細に出来ています。
角度と光によって笑っているようにも怒っているようにもほんわか幼くも鋭く強くも見えます。
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ビスクの腕もとてもきれいで気を付けて見ないと本物と間違えてしまいそうです。
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この子にふさわしいアンティークのウィッグとドレスを整えて、またあらためてネットショップのほうでご紹介いたします。

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by croa-antique | 2014-07-20 12:57 | 子供文化 | Comments(0)

小さい子も負けていません。

前回、大きい人形の魅力を取り上げたので、今日は小さい子を!
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「今日の主役は私です。」
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大きなドールの足のサイズよりも全然小さい身長わずか8,5センチのオールビスクのミニョネットです。
オールオリジナルの完璧な良い状態で残っていました。
おそらく、目を切り出してガラスの目をはめ込んだビスクドールとしては限界の大きさではないでしょうか。

目の大きさはちょうど爪楊枝の頭の先くらいです。
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ところが、この小さな小さな目、大きなドールと全く同じに作られています。
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白目、青目、瞳はもちろんのこと、細く白い糸のような虹彩がおびただしく入れられているのがご覧いただけるでしょうか。

芸術作品でも高価な美術品でもない、ただの小さな子供のおもちゃにこの目をいれるというのは一体何なんだろうかと考え込んでしまいます。
職人魂としか言いようがありません。
いや、そんなたいそうなことではなくて19世紀にはそれが当たり前のこととして
されていたんだと思います。
何の気負いもなく、誇ることもなく、努力を誇示することもなく、今の感覚では人間の限界を超えている神業のようなことをごく普通にやっている。。。
だからこそアンティークは私を引き付けて止まないのです。


現代のあまりきれいでない空気の中に生きて、蛍光灯だの電磁波?だのにさらされてなおかつ近眼に老眼入った質のよろしくない私の目には、この人形の小さな目はただのぽっちりとした黒い点にしか見えないのですが、あふれるほどに発散されているオーラはなんとなく見ることができます。
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小さな身体がピカピカと自信に満ち溢れているのは、自分がどれほどの時間と手間をかけて生み出され、長い間大事にされてきたのかをよ~くわかっているからなのでしょう。



**おまけのチビチビちゃん
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生まれたばかりのテントウムシの幼虫・・・ではありません。
(でも、色合いも形もそっくり^-^)

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メタルにペイントされたゴーリーさん。
イギリス人はミニチュア好きです。^-^

by croa-antique | 2014-06-18 12:48 | 子供文化 | Comments(0)

大きいということは・・・

ほぼ同時代に作られたオープンマウスの大きなテートジュモーの姉妹。
120年の時空を超えて今静かに二人で無言の語らいをしています。

小さいドールの凝縮されたオーラもすさまじいものがありますが、大きな子たちはその存在感で回りの空気も変えてしまいます。
1体でもそうですが、2体揃うとその存在感の大きさに圧倒されんばかり。。

まるで19世紀の小説の一場面のような二人の空気感を画像に残したくて写真を撮ってみました。
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美人姉妹 ^-^

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これだけの大きな子が2体揃うことは当分ないかもしれないなあ・・

**赤毛の子はお迎え先が決まりました。


by croa-antique | 2014-06-14 14:50 | 子供文化 | Comments(0)

Sleeping Beauties

ビスクドールの魅力の半分以上は目にあると言ってもいいくらいガラスの目は魅力的ですが、それでもその目を閉じさせてみたいという欲望が作り手、買い手双方にあったのだと思います。

最初に手掛けたのはスタイナーだと思います。

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レバー操作による目の開閉システム。閉じたところの美しさはやはり他のメーカーの追随を許しません。

ジュモーが最初に手掛けたのはネジ式による手の込んだ開閉システムでした。
それについてはこちらで → 
http://pastchild.exblog.jp/14803255/ 
ご紹介しましたのでよろしければご覧ください。


その後、もう少し穴の大きなタイプの開閉システムを作ったようですが、実物を見たことがありません。
作るのにすごく手間がかかることもあって、穴をあけたはいいけれど、スリーピングアイではなく、普通の固定目の人形として売られたものがたくさんあります。



その後、ドイツ人形でおなじみのおもりによる簡単な目の開閉システムが作られましたが、その初期のテートジュモーに使われたタイプのスリーピングアイは目自体も固定目のグレードと同じですが、閉じたときのまぶたがとても美しく作られています。


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よく見かけるワックスではなく、ビスクの質感と変わらない塗料が使われていて、スタイナーのCシリーズと全く遜色がありません。
なので、寝姿がとても美しく決まります。

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オーロラ姫のようなジュモー。
後日ネットショップのほうで詳しくご紹介いたします。


こちらはチビチビオーロラ姫♪
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by croa-antique | 2014-06-12 11:28 | 子供文化 | Comments(0)

19世紀の遺香

長い間ビスクドールと関わっていますが、劣化しにくい(というかほとんどしない)ヘッドはともかく、ウィッグや下着、靴、ドレスなどが当時のままの状態のものに出会うことが年々少なくなっていくなあという印象があります。
そんな中、久しぶりに19世紀の色香を強く残している子に出会いました。

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べべ ルーブル です。

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靴、靴下、下着、ピアス、コルク、ウィッグがジュモー純正で、ドレスも同時代の物です。

ファクトリー製の下着

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ピンボケになってしまいましたが、またドレスを脱がせて撮りなおす気力がないのでご容赦を
m(__)m

面白いのはドレスの後ろ部分です。
バッスルスタイルという腰のあたりを膨らませる形が当時の流行だったため、いろいろな工夫が当時のスカートの後ろ部分には施されています。

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なんとも不可思議なハマグリ型と言いましょうか、意表を突いてむしろ近未来的なデザイン。



頭はジュモー純正のお団子ヘアです。
過去2回に渡ってお団子ヘアについて書きましたのでよろしければ合わせてご覧ください。
http://pastchild.exblog.jp/19368770/ 「ジュモーのお団子ちゃん」
http://pastchild.exblog.jp/19836017/

「ジュモーのお団子ちゃん 補遺」

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ジュモーブックに載っているべべルーブルもこの子と同じ赤褐色のくるくるモヘアです。
べべルーブルにはこのタイプ、といういくつかのパターンがあったのかもしれません。
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テートジュモーと似ているようでいて、全てのパーツが少しずつ違うお顔の造作。
真ん丸顔にでこっぱちで鼻はやや低め。
目は真ん丸で目力があるのでとても大きく見えますが、実際には小さく作られていて本物の人間に近いです。
口元は深く彫られ上下の唇の間が開いているように作られていて、どこかスタイナーのフェニックスをほうふつとさせます。

ファニーフェイスなんですが、なぜか不思議と気品があります。

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スクラップ寸前といった状態ですが、大変珍しい べべ ルーブル の箱です。
実物はもちろん文献でも見たことがありませんでした。

人形として見た時には、服やウィッグがどんな状態になっているものでも愛らしい存在であることには間違いないのですが、骨董品として見た時に19世紀の香りを感じるためには付属品の存在はとても大きいと改めて感じます。

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後日ネットショップに詳細をアップいたします。


**おまけのバッスルスタイルドレス**

こちらは19世紀の10歳くらいの少女のドレスです。
これほどまでに良い状態で残っているものは希少です。
フリルとリボンをたっぷり使うことによって、腰パッドを入れなくてもバッスルに見えるように作
られています。
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by croa-antique | 2014-06-04 15:32 | 子供文化 | Comments(0)

オ人形モ仲間ニ入リ

1900年から1930年頃、ヨーロッパでは人形を抱く少女のポストカードが大量に作られました。
同じ頃の日本ではそういうタイプのポストカードは作っているだろうか。。。と考え込むほどお目にかかりません。

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イラストではいろいろあります。
左は驚きのゴーリーさん。こんな時代から日本に入っていたんですね。
右は戦前の世相を反映して少し複雑。。。。

そんな中、商用のカードではなくプライベートな写真ですが、とても可愛らしい写真を見つけました。

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右の子は文化人形、左の子は市松さんをとても大事そうに抱えています。
左の写真にはお父さんでしょうか、家族の方の字で「オ人形モ仲間ニ入リ」と書かれています。
戦前にこんな写真を写真館で撮れたのはとても良いおうちだったのでしょう。

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お人形を抱いたお人形いろいろ。
大きなセルロイドの人形は手に抱えきれないほどの人形を抱いた欲張りさん。^-^
珍品です。





by croa-antique | 2014-05-30 14:12 | 子供文化 | Comments(0)

スノーベビーの王国

何回かに分けてHERTWIGの小さなビスクを取り上げてきましたが今回で一応最終回です。

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THE SNOW BABIES

小さなビスクの粒々で雪を表現しています。
手前で転がっているのは中でも一番小さいタイプで小指の先サイズです。

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ヴァリエーションは様々でスノーペンギン、スノーテディ、スノーうさぎ・・・
となんでもあり。

1910年から1930年にかけてとても流行したらしく、HERTWIGだけでなく、ホイバッハをはじめとするドイツの人形メーカーや粗悪な日本製まで作られました。

その流行の発端になったのはロバート・ピアリーによる北極点の到達です。

見たことも聞いたこともない雪と氷の真っ白な世界。
ペンギンやシロクマといった未知の動物の紹介・・・・
当時の人々はさぞ熱狂したことでしょう。

でも、それだけだったらこんなオブジェは作られなかったと思いますが、ピアリーは北極圏の探検に奥さんと小さなお嬢さんも同行しました。

娘のマリーちゃんです。
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カワイ~~~♪

笑い顔は・・・・

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もちろんもっとカワイ~~~♪♪

こんな小さな女の子が平気な顔ですごい大冒険をやってのけている!!
ヨーロッパの人たちはどんなに驚いたことでしょう。

そして小さなスノーベビーたちが続々と生み出されたわけです。

「可愛い」ってなんて凄いパワーがあるんでしょう!

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様々なメーカーのスノーベビーたち。
顔の絵付けやモールドも全部少しずつ違います。
スノードッグを連れた手前の物はHERTWIGです。
(同じわんちゃんの雪なしバージョンもありますので。)


歴史を作ったのはお父さんの力ですが、未来に可愛いものを遺してくれたのは間違いなく娘のマリーちゃんの力でした。



こちらはパパ ピアリーの写真。
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可愛くはないですもんね。やっぱり^-^

 


by croa-antique | 2014-05-11 22:20 | 子供文化 | Comments(0)

TWINS

前回の記事でご紹介した一連のリボンちゃんたちはドイツのメーカー HERTWIG社のものです。
Hertwigは19世紀のパンプキン頭のチャイナヘッドドールから針金で手足をつないだ小さなビスクドール、普通の置物タイプの陶器まで幅広く生産しています。

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トレードマークは山小屋ネコ。
ドイツらしくてかわいいです。

まず今日は小さな小さなビスクドールをご紹介いたします。
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紙につながれたままのものは1930年代のデッドストックです。
今でもわりと頻繁に市場に出てくるので、たくさんのデッドストックが戦火を逃れて工場にあったのかもしれません。
一回り小さいものは1900年頃の古いタイプです。
左の籠を持ったドールの大きさは約3センチです。
右の黒い頭の物はとても珍しく日本の着物っぽい衣装を着せられて手には団扇を持っています。

これらの小さな小さなドールちゃんたちはとてもたくさん作られているので今回は双子にしつらえられたものを集めてみました。
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小さな古いタイプです。ブルーのふちどり、ブルーのリボンで男の子の双子でしょうか。
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同じくらいの時代の物。シルクのお布団に寝かせられて造花をあしらっています。
箱も素晴らしい質のシルクとブレードできれいにカルトナージュされています。
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こちらは紙製。少し時代が下って1910年頃のものと思われます。
イギリスに向けて作られました。
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シルクの織物にレース、クロモスで飾られた男の子と女の子のペア。

リボンちゃんもですが、10年単位で質がどんどん変わってくるのは当時のドイツの情勢を考えると致し方ないところです。


おまけのツインズ
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フローズンシャーロットの双子ちゃん。
19世紀
ビーズの衣装を着せてもらっています。
離れ離れになることなく仲良く150年。^-^


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こちらもフローズンシャーロット。
年代は1910年頃です・
雑な作りですが、これはこれでとても味わいがあり、人を笑顔にさせる力はむしろ上手の物よりもたくさん持っています。

これは面白いことにポストカードです。
未使用ですがポストに入れたらちゃんと配達してもらえたのでしょう。


by croa-antique | 2014-04-20 13:27 | 子供文化 | Comments(0)