過去、今、未来、100年前の西洋アンティークでつなぎます。
by croa-antique
<実店舗> 
東京都中央区銀座5-1 
銀座ファイブ2F
クロア
tel : 03-5568-0023
メールでのお問い合わせはネットショップの「お問い合わせ」よりどうぞお願いいたします。

定休日: 年数回を除いて基本的に無休ですが不定休を取らせていただくことがありますのでご遠方からお越しの際は事前にご連絡をくださいませ。
営業時間: 12時から18時半までの間は通常開いております。
ネットショップはこちらからどうぞご来店くださいませ。

http://croa.ocnk.net/


画像をたくさん載せています。どんどん更新中~
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カテゴリ:布製品( 26 )

光と影の芸術 19世紀の日傘たち その1

19世紀の貴婦人の必需品の一つでした。
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表面のレースはともかくとして裏側にテンション高く張られた薄いシルクサテンが曲者で、ほとんどがいたんでしまっているのであまり良い状態のものは現存しません。
しかも美しい割には使えるわけでもなくディスプレイとしてもなかなか難しいので簡単に仕入れることは出来ません。

今回は2つご紹介いたします。

まずは黒いシャンティーレースの既婚者用の日傘です。
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機械なのか手織りなのか私の力では判別不能ですが、素晴らしい彫りの象牙の柄、タッセルの細工も最高級です。
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明るい日差しの中でこの傘の下にいたら素晴らしく美しい影絵が見られたことでしょう。
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シルクサテンは薄いグレーを帯びた美しい真珠色です。
大人の女性の品格を感じさせます。


もう一本は少し小ぶりな茶色とアイボリー色のタティングレースのこちら。
若い未婚の女性のものだったと思います。

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もこもこと立体的なタティングレースの質感が可愛らしいです。

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裏側は泡立てたバターのようなあたたかな色合い。

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少し破れがあります。
これをさしてのお散歩はとても楽しい気持ちになれそうです。

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2本を並べてみました。

長さに対して傘の部分が現代の物よりもとても小さいです。

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頭の上だけにちょこんとさす感じ。
実用としてではなくおしゃれな装身具としての役割が大きかったのでしょう。

また次回、雰囲気のちがった日傘をご紹介いたします。。。。^-^





by croa-antique | 2016-02-12 13:02 | 布製品 | Comments(0)

マルチーズレース コレクション

マルチーズレースはマルタ島に伝わるシャンパンベージュの美しい光沢のシルクの糸で織られたボビンレースの一種です。デザインに特徴があってすぐにそれとわかるのですが、何よりも象徴的なのはマルタ十字と呼ばれる十字架のモチーフです。

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本物のマルタ十字はどれだ?

帽子はテンプル騎士団のマーク、右のメダルはヴィクトリア女王のジュビリーに作られた記念のメダルです。左のカルセドニーの物はマルタクロスぽくデザインされたブローチ(一番上のパーツが失われています!)
最も近いのは緑色の紋章で、このように角が8つあるのがマルタクロスの特徴ですが、これがマルタクロスかというと、、、、う~~ん、十字架のデザインは様々に派生しているので素人には歯が立ちません。

店の方には純正のマルタクロスのものがいくつかあると思うのですが自宅では発掘できませんでした。^-^残念!
また何か見つかったら追加します。

レースに話を戻します。
大好きなパリのヴァンブの蚤の市でのこと。いつもとても筋の良いオブジェを持ってくる業者さんのところに大量のマルタレースが置いてありました。

聞くと、あるお屋敷のエステートセールでまとまって売りに出されていたものだとのことでした。

その数7点。

どれもとても状態が良く美しいものでしたので丸ごと譲っていただきました。

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ピンクの裏布がついたポーチ。
薄い、などという言葉では到底表現できない人間が機械で作ったとは信じられない薄さのシルクの布のついたハンカチ。
そしてミトン。

ミトンと言うと今ではドラえもんの手みたいな親指以外の指が一体になった丸っこい手袋のことをすぐに思い浮かべますが、19世紀のミトンはこのような形状でした。

ミトンの着用例。
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とてもエレガントです。
確かに「個々に指を包む部分がない」という意味では今も昔もある意味同じですね。^-^

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凶暴とも思えるほどのこの光沢。。。
なるほどシルクというのは動物の体から生み出されたものなんだなあと実感します。

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成人女性サイズの胸元飾り
両端の小さなものは子供用のカフスです。

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胸の中心にマルタクロス
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小さなカフスの中心にもやはりマルタクロスが。

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そして子供サイズの襟飾り。
大人の方がシャープなイメージなのに対し、こちらは丸っこく可愛らしいデザインです。

最後に大きなショールです。

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こちらはネットショップに値段をつけてお出ししました。


さてしかし、、、今までずっと一緒にいたものをこうやってばらばらに売ってしまって良いものなのか??という疑問が今でも私の中にあります。

いや、いかんだろうなあ~~~~という気持ちがむしろ大きいかもしれませんが、このコレクション、一体日本でまとめて引き受けてくださる方がいらっしゃるのかどうか。。。

なので、他のものはばらさずにここでひっそりとご紹介するにとどめておきます。
いつかどなたかの目に留まってお問い合わせいただけますように。m(__)m

願わくば私が死ぬまでにぜひそういう方が出現してほしいものです。。。^-^




by croa-antique | 2016-02-11 12:30 | 布製品 | Comments(0)

小さな女の子のお針箱

梅雨の長雨のちょっと憂鬱な気分を明るくしてくれる可愛いお針箱です。
入っている物一つ一つが胸を打つ可愛さなので細かくご紹介してまいります。♪
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大きさは10センチ×6センチのかたてサイズです。
そっと開けてみると・・・
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何やら可愛いものがいっぱい詰まっています。^-^

長方形の穴の開いた厚紙に刺繍糸で刺繍をしていくのは小さい子がお裁縫の練習として作ったもので19世紀末頃からいろいろと可愛いデザインで見つかります。
この子が作ったのはツバメに忘れな草のデザインでしたが・・・
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Fo まで刺したところでやめてしまっています。
糸もまだそのままついたまま。。
なぜやめちゃったのかな。
たぶん forget me not と入れたかったのか、For Mother とか名前を入れたかったのか、、、でも、どっちにしても残った面積では無理!^0^
それであきらめたんでしょうか。

しおりに隠された中身は・・・
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カワイーーものがごちゃごちゃと。^-^
左上の真ん丸の針刺しには足が生えていますよ。
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頭も手も生えてました^0^
手足ジョイントの小さなビスクドールを利用して作られたものです。
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メタルのハサミはとてもリアルに動きます。(さすがに切ることは出来ません!)
小さなイチゴのエメリーも丁寧な作りです。
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青いビーズが巻かれた糸巻の上下には小花模様のペイントが。
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セルロイドの小箱の中にはガラスでできた不思議な光沢の貝型のボタン、ガラスのビーズ、ハンドペイントの花がギロッシェされたエナメルのボタン。
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小さい方のボタンの直径は7ミリです。
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大人の小指の先っちょだけにやっとはまる小さな指貫には
for a good girl と刻印されています。^-^

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小さな可愛い!がぎゅっと詰まった宝箱のようなお針箱。
来週火曜日に店にもっていきます。♪








by croa-antique | 2015-07-01 12:45 | 布製品 | Comments(0)

変わり種 アンティークのピンクッションいろいろ

アンティークの裁縫道具シリーズ、今回はピンクッションです。
まずは古いものから。。。

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1800年頃、ジョージアンの小さな小さな針刺し。
イチゴのエメリー(と言うのですね、最近お客様から教えていただきました。中に砂鉄が入っているので小さいですがずっしりとしています。)の地肌はとてもきめが細かいので現代の針を刺したら事故になってしまいます。
同時代のほそーい針ですとすっと抵抗なくさすことができます。
にしても当時の針穴の小さいこと!!

上の勿忘草の花のビーズ刺繍の物はリバーシブルです。
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フルーツ繋がりで1930年頃のセルロイドのテープメジャーも一緒に写してみました。
洋ナシの物はテープを引き出す先にハエがついています。

続いてビクトリアン、19世紀後半の真鍮製の動物たち
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カエルは刺す部分のビロードもオリジナルですがヒヨコの方は替えられています。
オリジナルのシルクは発色が美しいですね。

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19世紀中頃の物。これらもオリジナルのままです。
赤の発色が鮮やかで上品です。
銀の靴のピンクッションはイギリスの定番デザインで今でも作り続けられていますが、作りはどんどん雑になっています。

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アールデコ時代に大流行したハーフドールのピンクッションタイプ。
これも針刺し部分がオリジナルであるものはとてもレアです。

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これらも1920年代、アールデコの時代の物です。傘とバッグを持ったビスクの少年はキューピーにも同じのがありますね。
真鍮のビリケンさんはドイツ製。背中の穴に針を刺します。
白クマは当時初めてヨーロッパの人々に広く紹介されました。
ペンギンやパンダも時期を同じくしてヨーロッパの人々の知るところになりました。
白と黒の流行したアールデコ時代にこれら、白と黒の動物が紹介されたというのは非常に面白い現象です。
いずれブログのテーマにしてみたいです。

ちょっと時代を前に戻しまして。。。。。

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不精をして店のディスプレイのままですが、、
ビクトリアンのニードルワークとビーズワークの組み合わせの大ぶりな針刺し。
ピンはピンでもこのようにピンブローチをディスプレイするためのものだったと思います。
ふっくらと美しく存在感があります。

最後にとっておきの変わり種のピンクッションをご紹介いたします。

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胸に一抱えもあるとても大きなものです。

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下になっているのはマルタクロス型

土台に虫ピンで大小のビーズを刺すことによって作られています。
これらの物を作ったのは、19世紀末、戦争に駆り出された海軍の水兵たちです。
長い長い航海の船の中、男たちは夜な夜な故国に残した恋人や妻の顔を思い浮かべながらひと粒ずつピンを刺していきました。

そして完成したものをクリスマスプレゼントとして女性の元に送ったのです。

作った男たちも無事に愛する人の元に帰りつくことが出来たでしょうか。

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**おまけの画像**
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19世紀の針いろいろ
デザインが一つ一つ可愛くてたくさん集めたくなります。
そして古い時代の針の美しさ!!
高級ジュエリーのように手間をかけて作られています。





by croa-antique | 2015-05-20 11:49 | 布製品 | Comments(0)

涼やかな風をまとう

1週間のパリ買い付けより戻ってまいりました。
もし時期が1週間前にずれていたら、毎日どしゃぶりの大雨の中を移動しなければならないところでしたが、お店においてある山盛りのラッキーの神様が見守ってくださっているおかげか、とても良いお天気に恵まれて5月のパリを満喫することができました。

すでにインスタグラムでいろいろ画像をご覧に入れてありますので重複してしまいますが、梅雨から初夏に向かう日本にふさわしい涼やかな白い陰影をどうぞお楽しみくださいませ。

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ふんわりと軽いオーバーブラウスは19世紀の物なのに、まるで現代のオートクチュールのようなシャープな美しさです。
フリルは一枚の布の両サイドをまつって、間に二本のステッチを施してギャザーを
寄せることで作られています。
驚くべきことにすべてが手縫いです。

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袖口のアップ。
たった一枚の平らな布を針と糸でここまで立体に仕上げる昔の人の技術と根気にただただ脱帽です。

同じく言語を絶する根気によって総カットワークと手刺繍によって仕上げられた小さな小さなベビードレス。
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着ているのは26センチのAMのドリームベビーです。
ものすごく愛されたんだろうなあ~というのが針目の一つ一つから伝わってきます。

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20世紀初頭のミシン刺繍のチュールと卵の殻色の美しい光沢のレーヨンのアンダードレスの二重仕立てのベビードレス(実際の赤ちゃんサイズです)
当時のレーヨンの独特の柔らかな手触りで、触れていると自分の気持ちもやさしくなります。

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こちらは19世紀のベビードレス、総手縫いです。手刺繍によるふっくらとした薔薇の模様が素晴らしい作品です。

また明日から詳細はネットショップの方でご紹介してまいりますのでどうぞご覧くださいませ。

p.s. AMのドリームベビーについてお電話をくださったW様。
   メールを差し上げたのですが戻ってきてしまいました。
   またどうぞネットショップの方でご確認くださいませ。
   よろしくお願いいたします。m(__)m




by croa-antique | 2015-05-14 00:36 | 布製品 | Comments(0)

サクラビスクちゃんにエプロンドレスを♪

すんなり伸びた手足の美しいサクラビスク用に、ご依頼を受けてドレスを作らせていただきました。
日本の子供のおとなしい表情を引き立てつつ、西洋アンティークの少女のドレスの膝に置いて、西洋の子と混じっても違和感のないように♪

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ディテール
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オリジナルの衣装も素晴らしいのでそれをそのまま生かすためにエプロンドレスにしました。
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本当に美しい表情の日本の子供です。

*頭の中のイメージはこんな感じ♪♪

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by croa-antique | 2015-02-08 17:31 | 布製品 | Comments(0)

初聖体ヴェール(私信です)

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by croa-antique | 2015-01-10 00:28 | 布製品 | Comments(0)

手仕事

「ミシンは人間が作ったもの。手は神様が作られたもの。」

これはイギリス人のダーラムキルトの研究家の言葉です。

ダーラムキルトとは、一枚の布をいろいろなパターンでキルティングする手法です。

アンティークダーラムキルト一例
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パッチワークしない一枚の布なのでキルティングによる陰影がとても美しく印象深いものになります。
後期になると手縫いではなくミシンによるキルティングのものがたくさん出回るようになりました。
針目は当然ですが均質に整ってきれいですが、手縫いのような深い陰影は生まれません。
今、どこにでもあるキルティングの布を思い浮かべていただくとその差がよくわかると思います。

前回ボネの記事で素晴らしいホワイトワークをご紹介しましたので、今回も手間と時間と技術と愛情だけで仕上げた素晴らしい手仕事の数々をご紹介したいと思います。
しつこいですが、ミシンは一切使われていません。一針一針全部手によるものです。

まずはフリル仕立て
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薄い薄い一枚のティッシュよりも薄いコットンです。フリルの縁にもご注目ください。

続いてタックです。
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タックがなければ何の変哲もないブラウスですが。それを全くお金をかけないで特別なものに変えてしまいました。
技術は何もいらない。
ひたすら丁寧に縫うだけですがそれにしても!!

レース使い
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アンティークのレースはとても丈夫で今でもたくさん入手できます。
スカラップのついたタイプはドレスの縁取りに便利なのですが、スカラップのない棒状のものがたくさんあって、案外使いにくいのです。
しかし、これを見たとき、本当に目からうろこでした!
なるほど、こうやって何本もつなげて使っていたんだと。
そして微妙にグラデーションをつけることできれいなフリルのようにできます。
なるほど! ですが、さあ自分でできるかというと、、、
できません・・・・

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天使のデザインが珍しいカットワークのよだれかけ。
一度も洗濯されていない状態です。
きっと赤ちゃんの誕生を楽しみに作ったんでしょうが、いざ生まれて使うときにはもったいなくて使えなかったのかもしれません。^-^

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アイリッシュクロシェ。
ベビードレスの裾です。

驚嘆すべき糸の細さです!!!

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比較のために、私が昔作ったなんちゃってアイリッシュクロシェと並べてみました。(すみません!)
本当のアイリッシュクロシェは、たくさんモチーフを作って、それを後からつないでいきます。でも、そんな技術はないので、ネットレースを最初に編んで、そこにモチーフをつないで作りました。
こんなものでもとても大変で3か月以上かかり、完成したときには「もう二度と作らないぞ!!」と誓いました^-^

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同じ大きさのぐるぐる巻きを私は20目ほどで作りましたが、これは一体・・・

少し前に「小人の靴屋さん」ですさまじいレース編みの靴をご紹介しましたが、これは大きさがあるためにそれをはるかに凌駕します。
寒く長いアイルランドの夜長にこつこつと楽しみながらやったのでしょうか。
今、これをやれ!といわれたら気が狂ってしまいそうです。

最後に白のいろいろな表情の楽しめるブラウスを。
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20世紀に近い19世紀末のものです。
この頃になると少し前の時代のような恐ろしいような感動を覚える手仕事はほとんどなくなります。
ミシンが広まったこと、会社組織が大きくなって市販品がそれまでより安く入手できるようになったことが原因と思います。

「大草原の小さな家」でローラのお母さんがミシンを手に入れて、みんな大喜びした。という場面がありました。
それまではこつこつ何時間も時間がかかったものが1分ほどでできるのですから、それはもう革命的なことでした。
そんな楽を知ってしまったらもう手縫いなんてやらなくなるのは当然の成り行きです。


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サッカー生地、レース、まくらめ、コード刺繍、袖のギャザーなど見ていて楽しくなるようなブラウスです。

ですが、そこにこめられた膨大な時間や、人間の持つ計り知れない能力を想っての感動はもうありません。




by croa-antique | 2014-12-10 13:02 | 布製品 | Comments(0)

アンティークベビーボネ 大量収穫

今回はなぜかアンティークの良い細工のベビーボンネットにたくさん出会いました。
これは買い付けの七不思議で、一回の買い付けの中で一つのジャンルのものが
たくさん見つかることがあります。
それで、あれ~?あんまり珍しくもないのかな?と思っていたら、その後はさっぱり出会わなくなったりします。

一人のコレクターさんのところから大量に出てきたり、デッドストックが大量に出たり、ということもありますし、これは洒落になりませんが、実はリプロだった!ということも多いです。リプロの出始めの頃はちょいと騙されますがのちにわらわらと同じものが出てきてぎゃっ!!となります。

ついでに店の七不思議というのもあって、たいていは死ぬほど暇なのにたまにお客様がいらっしゃると同時に別のお客様もいらっしゃって対応にあたふた、、とか、たいていは死ぬほど暇なのに(しつこい)たまたまトイレに立つと電話が鳴ったり、、とか。
これは余談でした。^0^


ボネでした。
出会った数13点。
そこで、プチプチ ベビーボネ美術館をここで。。。

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顔回りの柔らかなコットンレースが優しい。
本体は一枚の無地のコットンにホワイトワークを施しています。
たった一枚の布きれを、手間と時間と技術と愛情によって見事な芸術に変えてしまう昔の女性の針仕事の魔法にはいつも本当に感動します!!

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チュールにシルクのコード刺繍
コード刺繍は個人的に大好きな手法です。とてもリッチな感じがします。
花の刺繍は木苺のように見えます。薄いピンク色のシルクリボンには小さな小さなリボンワークの薔薇の花が付いています。

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寒い季節用に真綿の入った厚みのあるボネです。シルクのリボンワークが豪華です。
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顔回りのシルクのギャザーもたっぷりで、寒さから顔を守ってくれます。

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サーモンピンクのシルクのボネは顔回りの繊細なプリーツがとても素敵です。
1895年~1900年頃の物と思います。
この時期、シルクサテンの織り方に何らかの大きな変化があったようで、それまでのシルクはとてももろくてすだれのようになってしまいますが、この時期からのシルクサテンは今でもほとんどびくともしません。
質感を見ると、縦糸が太くなったことも一因のように思います。
それまでは縦糸が非常に細くて、その方がもちろん美しい光沢なのですが、弱さの原因でもありました。

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ワイヤー入りでおしゃれな形です。
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ギュピールレースとカットワーク刺繍。ベビーブルーのシルクリボンと造花が繊細かつ豪華です。
なかなか出会わないタイプです。

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全体に寄せられたギャザーと顔回りのふっくらしたプリーツ。
地味ですがとても手が込んでいます。
丸みを帯びたプリーツはジュモーの小花模様の胸のプリーツをほうふつとさせます。
とても小さなボネで生まれたばかりの赤ちゃん用でしょう。

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上部のレース使いとリボンワークがわりとよくあるタイプですがその奥についているティアラのような張りのあるレースが特徴です。透け感がきれいです。

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全体にリボンを通しているのも当時の流行の一つです。

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シルクのリボンワークの花はよく見かけますが、その上のポチポチが可愛い


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とても薄く夏用でしょうか。
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全体に寄せられたタックが薄い生地に立体感をもたらしています。

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縦方向、横方向に使われたタック、顔回りのチュール、リボンワーク、クロシェ、、、いろんな手法が使われています。

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クロシェで編まれたプラタナスの実。ちょうど今頃、街路樹に見られます。

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最後にとても珍しいデュシェスレースのタイプ。
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裏打ちに使われているベビーブルーと、リボンワークのペパーミントグリーンの色の対比も素晴らしいものです。残念ながらリボンはかなり劣化しています。
作られた当時はもっとふっくらとしてさぞ可愛らしかったでしょう。
古いシルクサテンほど繊細で劣化も激しいのは残念な限りです。
美人薄命はシルクサテンの世界も同様のようです。

















by croa-antique | 2014-12-08 13:24 | 布製品 | Comments(0)

小人の靴屋さん

これは何だかおわかりでしょうか。
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超アップにしているので指のしわがやたらに強調されていますが。。

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かぎ針で編まれた靴です。
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カメラを一番のズームにして10倍のルーペをつけて撮ってもやっとこの程度にしか撮れませんが、かぎ針をされた経験のある方はこれがどれほどの神業がおわかりになると思います。

こちらはおそろいのボンネットです。
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ひもは細編みで編まれています!!

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比較のために、アンティークのかぎ針で、現行のミシン糸を使ってくさり編みを編んでみました。
無茶苦茶不細工ですが、それでもくさり編ならなんとか編めますが、ここから糸を拾って細編みをするのは私には絶対に不可能です。若いころでもできなかったと思います。

ましてや糸の細さが全然違います。
ミシン糸くらいの太さならくさり編もできますが、このボンネットと靴に使われている糸はミシン糸の寄りをほどいたその1本分もないくらいの細さです。@@

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これ一体人間がやった仕事なんでしょうか。
世の中には小人がいて、その人たちがやった仕事だと言われた方がまだ信じられます。
(ちなみに、かぎ針の上の大きい方は私が昔使っていたクローバーの6号針です。
さっきクローバーのホームページを見てみたら、かぎ針は4号からになっていて、すでにこの6号も消えていました。)

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もう、これらを前にすると言葉も出ません。。。。


こちらは19世紀の職人技のビスクドール用シューズです。

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ジュモーシューズなどと全く同質の柔らかなキッド革製で作り方も一緒です。
これを履くドールちゃんを持ってないんですけど。。。

フレンチのゼロ号さん用でしょうか。

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細かいステッチもとても見事。
まさに職人芸です。








by croa-antique | 2014-11-01 12:14 | 布製品 | Comments(0)