過去、今、未来、100年前の西洋アンティークでつなぎます。
by croa-antique <実店舗>
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インサイズド テートジュモー 9号光によって、見る角度によって、常にその表情は変化します。 美しい子は何千枚写真を撮っても飽きることはなく、また、撮っても撮っても、まだもっとより美しい新たな表情を見せてくれます。 今回の9号さんもその一人です。 珍しい個体でもありますのでここに画像をいくつか残しておきます。 首筋にゆるみなどがなく、ぴったりはまっているのも大事なことです。 アンティークドールはよくこのタイプの下着を着ています。これは当時の女性の下着そのままの形で、トイレをする時に下着を脱がなくて済む、、という、、、う~~汚さないようにしなくちゃね。^-^ とても長い毛足のモヘアウィッグは20世紀のものです。 19世紀のモヘアウィッグは一本一本の毛がとても硬くてしっかりしていますが、20世紀に入るとどんどん柔らかく細くなってしまいます。 大気汚染による羊の毛の劣化のためと言われています。 同様に木材も時代が新しくなるほど劣化が進んでいくために、コルクも昔ほど上質な肌理の細かいものは産出されなくなっていったようです。 脱線しますが、カメオペンダントやブローチに使用される貝やマザーオブパールもですね。 19世紀のカメオやマザーオブパールの製品がひときわ美しいのは、細工のせいでもありますが、ざいしつそのものの美しさのせいでもあります。 ドレスは19世紀のティッシュシルクと呼ばれる薄いシルクで、一部裂け目はありますが、シルクサテンほどはいたみませんので美しい状態です。 小さなミルクガラスのボタンも愛らしいです。時代的には19世紀末。この子が作られた時よりは少し若いようです。 小さな個体では普通の木製の留め具が使われることもありますが、このサイズではこちらのようなバネ式の木栓がよく使われています。 目を留めている石膏のきめも美しく、まるでホイップクリームのようであれば、石膏が製造時から一度も替えられていないということの証明になります。 もしもヒビが赤く浮き上がるときは窯傷(製造時にできたヒビでヒビが入った後に一度焼かれているので安定しています。)黒っぽく浮き上がると後天的に出来たキズです。 こういうことは、ドールコレクターなら当たり前に知っている情報ですが、こののち新しい世代のコレクターさんも出てこられるでしょうから、一応書いておきますね。 この子の個性は特別です。 目のあたりは確かにテートジュモーの印象なのですが、目の開け方にデフォルメが少なく、本当の少女の顔だちに近いように感じます。また、口元がとても深くて、べべルーブルや、スタイナーのFig Dやフェニックスを思わせます。 そのせいもあって、なんだか生きているような、不思議な印象を受けます。 お顔のペイントはむしろ厚めに塗られているのに、内部から発する透明感がすさまじい。。。 とても不思議な子です。
by croa-antique
| 2017-06-10 13:42
| 子供文化
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