過去、今、未来、100年前の西洋アンティークでつなぎます。
by croa-antique
<実店舗> 
東京都中央区銀座5-1 
銀座ファイブ2F
クロア
tel : 03-5568-0023
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定休日: 年数回を除いて基本的に無休ですが不定休を取らせていただくことがありますのでご遠方からお越しの際は事前にご連絡をくださいませ。
営業時間: 12時から18時半までの間は通常開いております。
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ビスクドールにおけるオリジナル性について

・・・って、固い見出しですみません。

ホームページを訪れてくださる方の多くは「アンティークドール」などの検索語からたどり着いてくださいます。
その中のお一人の方からヘッドとボディーのオリジナル性についてご質問をいただきました。

ヘッドとボディーが全く同じ年、同じブランドのもので様式的にもぴったり合っていたとしても、私は「オリジナル」としての値段はお付けしていません。

99,9%オリジナルと見えていても、たとえばボディー(あるいはその一部)が破損して、全く同じ物を探してきてあとから組み合わせた、という可能性はあるからです。

では、「これは絶対オリジナル!」と確信を持って言えるのはどういう時かというと、身につけているもののほとんどがオリジナルである場合です。

ドールで一番先に劣化するのは服、そしてウィッグ、あと靴や下着(劣化ではなく紛失することが多い)ですから、これらの物がオリジナルであるならば、ボディーの付け替えはまずないと見て間違いないと思います。

こちらはオールオリジナルであると思われるテートジュモーです。(ボンネットだけ、100%の確信が持てません)

*もちろんこれは一例です。
もっと時代が新しくなると、テートジュモーもあの有名な小花のプリント模様のワンピース一枚だけ着せられて売られたものがたくさんあるようです。*

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下から見ていきますと・・・

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ジュモー社純正の靴(シルクサテン、裏にジュモーの刻印あり)と純正の靴下

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純正のズロース
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純正のシミーズ
この下にウエストまでのシンプルなコットンの下着もつけています。

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ワンピースの上部は外見だけみるとルーズフィットに見えますが、実は裏地でがっちりとコルセット状に身体のラインに沿わせています。
これは当時の子供服と全く同じ様式です。
19世紀の子供服は成人女性のものとは全く違って、外見はまるで現代のもののようにゆとりがあるように見えていますが、中はやはり窮屈な仕立ての物でした。
この人形のドレスも破らない限り脱がせることは不可能なほどボディーにジャストフィットです。

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ドレスが19世紀のものか、20世紀以降のものか、判別するのに一番わかりやすいのはボタンホールです。
穴はもののすごく小さいので今売っている針では絶対に通りません。
昔の針の中でも特に細い針、細い糸で縫われています。
より詳しく見ると、針目をみてもわかります。

「手工芸品の神様は細部に宿る」です。

おそらくこれらの他に、ネル製のペチコートをつけていたと思いますが、それは紛失しています。


ネルのペチコートの一例
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こちらは19世紀のものではありません。まず針目がきれいでないし、間隔が大きいです。ボタンホールの糸も太い!
20世紀初頭の、プロでなく普通の方が作った物です。


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人毛でも、モヘアでも必ず細かい結び目がきれいな間隔で並んでいます。
モヘアに関しては、古いほど太く、人毛に関しては古いほど細いです。
今のモヘアは細くてふわふわと頼りないのは大気汚染や土壌汚染の影響と言われています。
古い人毛が細いのはヨーロッパ人の毛を使っているからです。
20世紀に入ると東洋人の毛を輸入して使うことが多くなりました。染めたりすることもあり、19世紀の人毛とは手触りが全く異なります。

全体的に言えることは、あまり人の手にさわられることがないままなので、しわも古いまま、ドールと一体感があります。まず脱がせるとなるとどこか破るしか手はありません。
このテートジュモーも実際に私はボディーを全部見ていませんが、だからこそ「オリジナルである」と自信を持って言えます。

「人形」として愛する時にはこういうことはあまり関係がありませんが、「アンティーク」として考える時には非常に大事であり、どれほど厳しく見ても見すぎることはない、思っています。

by croa-antique | 2013-01-16 13:12 | 子供文化 | Comments(0)
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